富国生命は100年以上の歴史がある老舗の保険会社です。しかし、。保険への加入は人生において重要な選択のひとつのため、可能な限り正確な情報を仕入れてから決断をしたいですよね。
結論として、富国生命は、信頼できるサービスを提供する老舗保険会社です。
本記事では富国生命の口コミ・評判とともに、加入するメリット・デメリットも紹介します。
最後まで読み、求めている保険商品があるか、富国生命の運営体制は合っているかを検討しましょう。
CONTENTS
富国生命はどんな保険会社?
富国生命は1923年に創業した歴史のある老舗の保険会社です。創業当初の会社名は「富国徴兵保険相互会社」でしたが、1945年に「富国生命保険相互会社」へ改名しました。
「お客様基点」の価値観を重視した運営をしており、契約前の相談からアフターサービスまで一貫して同じ担当が行います。
現在は英国や米国にも進出するなど、海外にも活動の幅を拡大している保険会社です。
10,000人を超えるアドバイザーがおり、専門知識を持つMDRT会員も多数在籍しています。専門知識を持つアドバイザーに保険の相談ができるのも、特徴のひとつです。
富国生命の口コミで評判を徹底調査
富国生命の実際の口コミを、良い評価、悪い評価に分けて紹介します。
良い口コミでは提供サービスの質の良さが評価されており、悪い口コミでは保険料、担当者の対応などに対する評価が多く見受けられました。
富国生命の良い口コミ
富国生命の良い口コミは、以下の3つです。保険商品の自由度が高いことや給付金の入金が速いなど、提供サービスに関しての口コミが多い傾向にありました。
- 給付金の入金が速い
- 学資保険の払戻率が高い
- 医療保険の補償内容が手厚い
給付金の入金が速い
富国生命には「クイック24」と呼ばれる制度があります。給付金の申請が必要となった際に、24時間以内に担当者からの折り返しや請求に必要な書類の送付が可能な制度です。
緊急事態にも対応できるのが、顧客のニーズをよく把握しているポイントといえます。
また、『お支払いの要件を確認できる診断書などのご請求に必要な書類がすべて完備し、その書類が弊社に到着した日の翌日からその日を含めて「5営業日以内」にお支払いする※』旨を約款に定めているため、基本的には給付金の入金が素早く行われます。
※「事実の確認」を要する場合を除く。
学資保険の返戻率が高い
学資保険の返戻率が高いと言った口コミもあり、基本的には保険料よりも高い給付金がもらえると評判です。
月払の学資保険では毎月決まった保険料を支払いますが、この支払保険料の総額に対して最終的に受け取る総額がいくらになるかを計算し、パーセンテージで表した数字が『返戻率』です。
返戻率が100%を超えるということは、最終的に支払保険料の総額より多くの金額を受け取ることになります。
医療保険の補償内容が手厚い
医療保険の補償制度も手厚く、補償を高く評価する口コミが多く見られました。
実際に富国生命は幅広い保障が実現する医療保険商品を提供しており、長期の入院にも備えられるのはもちろん、まとまった額の入院一時金が受け取り可能です。
富国生命の悪い口コミ
富国生命の悪い口コミとしては、以下の3つがあげられます。
- 担当者ごとに当たりはずれがある
- 保険料が高くなるケースもある
- 複合型保障保険の内容が難しい
ここからは、富国生命の悪い口コミについてそれぞれ解説していきます。
担当者ごとに当たりはずれがある
富国生命は10,000人を超えるアドバイザーがおり、専門知識を持つMDRT会員も少なくありません。しかし、全員がMDRT会員ではありません。富国生命のアドバイザーには、18名のMDRT会員が在籍しています。(2023年4月現在)経験、知識、対応の差があることが考えられます。
「丁寧な対応で分かりやすい」といった良い口コミが多くある一方、「愛想があまり良くない」「少し不親切に感じる」といった悪い口コミも一部で見られます。
人対人のサービスなので、知識量や経験が充分であっても「なんとなく説明が分かりにくい」と感じるケースも少なくありません。
富国生命は契約相談から契約後のアフターサービスまで全て同一担当者が行い、契約後は原則担当者の変更ができません。契約前に担当者との相性について、よく検討しておきましょう。
保険料が高くなるケースもある
保険料に関しては、リーズナブルを売りにしているネット型保険会社の商品と比べると高い傾向にあります。
しかし、その分補償が手厚いなどメリットもあるため、保険料以外の項目もよく検討することが重要です。
また、複合型補償保険は自由度が高い商品もあり、保険の知識がなければ「契約難度が高い」と感じるかもしれません。保険のプロに相談したり、時間をかけて理解したりと対策が必要です。
担当者からの勧誘がしつこい
担当者からの勧誘がしつこいと感じる人も一部にはいるようです。
営業担当者にノルマが設定されている保険会社は少なくありません。また、ノルマが緩くても、業績が悪ければ重いペナルティが設定されている保険会社もあるといわれています。
推測ではありますが、富国生命の営業者や生保レディにもこのようなノルマや罰則がある可能性は否定できません。
また、しつこいと感じる度合いは人によって様々なので一概に「しつこい」と断定はできません。中には「一般的な勧誘のみであった」とする意見もあります。これらの情報から、少なくとも数回の勧誘はあると考えておきましょう。
富国生命の保険を契約するメリット
富国生命の保険を契約するメリットは、以下の3つです。
- 契約者に合わせてカスタマイズすることができる
- 経営が安定している
- 保険の補償内容が豊富
少しでも悪い口コミがあると不安になってしまうかもしれませんが、数々のメリットから信頼できるサービスを提供している保険会社と言えます。詳細を見ていきましょう。
契約者に合わせてカスタマイズすることができる
富国生命には、数多くの特約の中から自身のニーズに合った補償を選べる保険商品未来のとびらがあります。通常の保険商品は主契約に対して付帯が可能な特約(オプション)をつけますが、未来のとびらでは加入必須の主契約がありません。
もちろん、富国生命内で定められた制限はありますが、基本的には納得のいく補償の組み合わせが可能です。
原則ひとつの特約にひとつの補償がついており、保険に詳しくない人でも支払い内容が分かりやすく明瞭です。
経営が安定している
富国生命の連結ソルベンシー・マージン比率は、2023年度第3四半期末の時点で1,149.1%です。
ソルベンシー・マージン比率は通常以上のリスクが発生した際の支払い余力のことで、保険会社選びのひとつの指標です。200%を下回ると政府から是正命令が下されます。
基準である200%を大きく上回っているため、ソルベンシー・マージン比率の観点から見れば、一般的に健全な経営をしているといえるでしょう。
支払い能力を評価する外部格付け機関においては、以下5つの機関において評価Aを獲得しています。(※2023年8月28日時点)
格付投資情報センター | AA- |
日本格付研究所 | AA |
スタンダード&プアーズ | A+ |
ムーディーズ | A2 |
フィッチ・レーティングス | A+ |
ただし、「ソルベンシー・マージン比率や支払い能力が高いから良い」とは一概に言えません。ソルベンシー・マージン比率はあくまでも指標のひとつであり、この指標のみで保険会社を選ぶことはおすすめできません。
また、個人保険においては2022年度決算時点で11年連続の増配をしており、この観点からも経営が安定していると考えられます。
※参考:富国生命公式HP
保険の補償内容が豊富
保険の補償内容が豊富で、特に学資・医療保険の補償内容が充実しています。
まずは、学資保険。富国生命の保険商品「みらいのつばさ」は109.5%と、高い払戻率が期待できます。ただし契約者、被保険者の年齢、性別等で変化するため、まずは相談することがおすすめです。
また、医療保険も、補償内容の幅が広い保険商品が用意されています。長期入院や、まとまったお金が欲しいときに対応できるなど、柔軟性が高いです。
富国生命の保険を契約するデメリット
富国生命の保険を契約するデメリットは、以下の3つです。詳細を見ていきましょう。
- カスタマイズ性が高いゆえに難しい点もある
- アドバイザーごとの対応に差がある
- 保険料が高くなってしまう場合がある
カスタマイズ性が高いゆえに難しい点もある
カスタマイズ性が高い保険商品を契約したい場合、自由度が高いがゆえに難しいと感じる可能性があります。保険の知識が少ない場合、自らリサーチしたり、保険のプロであるアドバイザーに相談したりしながら決める流れになるでしょう。
担当者とのやり取りが増えたり、契約までに時間がかかったりといったデメリットが生じます。
「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、時間をかけてカスタマイズすることが重要です。
アドバイザーごとの対応に差がある
富国生命のアドバイザーは10,000人越えと人数は多いですが、アドバイザーごとに対応、知識量、経験に差があります。知識量や経験が豊富でも、保険に対する考え方や伝え方が合わなければ「不親切」と感じるかもしれません。
担当者を変更してもらうことは原則不可能なので、契約前に見極めることが重要です。契約前の担当者変更に関しては、直接問い合わせる必要があります。
保険料が高くなってしまう場合がある
自由にカスタマイズ可能な保険商品を選ぶ際、特約の種類や個数によっては保険料が高くなります。リーズナブルな保険料金で集客するインターネット型保険会社と比較すると、保険料が高いと感じるかもしれません。
まずは、支払える具体的な保険料の予算を算出し、予算内でどのような特約を付随できるかを検討しましょう。
カスタマイズ可能な保険商品以外にも目を向け、複数個の保険商品と比較検討を重ねることが重要です。
富国生命の保険商品おすすめ3選
富国生命の保険商品おすすめ3つを紹介します。取り上げるのは、本記事でも紹介した以下の3つです。
- 医療保険「ワイド・プロテクト」
- 学資保険「みらいのつばさ」
- 複合型保障保険「未来のとびら」
医療保険「ワイド・プロテクト」
医療保険「ワイド・プロテクト」の1番の魅力は、入院日数に関わらず20万円ほど(10~30万円)の一時給付金がもらえることです。日帰り入院であっても補償されるなど、補償内容が充実しています。
手術給付金、放射線治療給付金、長期入院給付金などもあります。特約を付随すれば、重症化予防給付金も受け取ることが可能です。
入院中の食費、雑費等は保険金でカバーできません。しかし、その他の部分で手厚く補償されいれば安心できるでしょう。
学資保険「みらいのつばさ」
富国生命の「みらいのつばさ」は、貯蓄性を重視した学資保険です。必要な資金を効率よく貯めることを意識しており、祝金・満期保険金などは子どもの成長に合わせて活用できます。
子どもの成長に合わせて祝い金を受け取れるS(ステップ)型と、大学入学資金を貯めるJ(ジャンプ)型があります。いずれも保険料払込期間は11歳、14歳、17歳から選択可能です。
祝い金は据え置きも可能で、必要なときにいつでも引き出せます。
複合型保障保険「未来のとびら」
自身のニーズに合わせた補償を自由に組み合わせられる、複合型保障保険「未来のとびら」。豊富な特約の中から自身に合った特約のみをチョイスし、自由にカスタマイズすることが可能です。
ひとつの特約にひとつの補償といった、シンプルかつ明瞭なシステムです。保険の知識がなくても理解しやすく、比較的簡単に組み合わせを選べます。
「既存の保険商品で自分に合ったものがない」と悩む人はチェックしてみましょう。
まとめ
富国生命は100年の歴史がある老舗の保険会社で、経営は健全で安定しています。保険商品も顧客のニーズを把握しているものが多く、提供されるサービスは信頼できるものです。
しかし、同一担当者制度など、合う合わないなどの問題は出てきます。悪い口コミを見ると不安になりますが、悪質な保険会社ではないため良く比較検討しましょう。
メリット・デメリットをよく比較し、加入するか否かを決めることがおすすめです。