貯金を検討する際、200万円はひとつの目標となります。しかし、「でも貯金200万って少ないのかな?」と、世間的にどう見られているのか気になりますよね。
本記事では、貯金額200万円は一般的に多いのか少ないのか、各世代の貯金額から見ていきます。
また200万円貯金するためのコツについても、本記事では解説しています。最後まで読むことで、貯金額を増やす計画を立てられるでしょう。
CONTENTS
貯金が200万円は少ない?年代別に調査
貯金200万円は世の中から見て多いのか少ないのか、年代別に紹介します。
- 20代
- 30代
- 40代
年代によって、貯金200万円に対するイメージは異なります。詳細を見ていきましょう。
20代
20代の貯金額を以下の表のまとめました。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
0円 | 42.1% | 35.7% |
0~99万 | 22.6% | 19.9% |
100万~199万 | 11.5% | 9.4% |
200万~499万 | 13.6% | 17.6% |
500万~999万 | 6.2% | 11.1% |
1000万~ | 2.4% | 3.5% |
※参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
※参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
単身者・二人世帯以上ともに、最も多い割合の貯金額は0円であり、次いで0円超え100万円未満が多い結果でした。
20代で200万円ほど貯金できている単身世帯・二人以上世帯の場合は、資産形成の面において順調であるといえるでしょう。
また、20代前半は子育てに関して考えている世帯が少ないと考えられます。貯金額が0円の世帯が多いのは、このような背景も要因のひとつと考えられます。
30代
30代の貯金額に関して、以下の表にまとめました。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
0円 | 32.4% | 23.9% |
0~99万 | 18.5% | 13.4% |
100万~199万 | 8.6% | 10.3% |
200万~499万 | 13.3% | 16.7% |
500万~999万 | 10.8% | 16.7% |
1000万~ | 13.6% | 16.2% |
※参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
※参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
30代の貯金額は、20代に比べて多少のバラつきが出ています。住宅ローンや結婚や出産などのライフイベントの変化、教育費に関する支出などが関係していると考えられます。
また、将来の資産について考える年代でもあるでしょう。
単身世帯であれば貯金200万円でも通常の範囲内ですが、二人以上世帯であれば少なめであるといえるかもしれません。
40代
40代の貯金額の平均は単身世帯で657万円、二人以上世帯で825万円です。平均貯金額は単身世帯、二人以上世帯ともに20代~30代と比べて、大きくアップしていることが分かります。
ただし、出産のタイミングによっては二人以上世帯の場合お金を使う時期です。30代の時期よりも、貯金額が減る可能性も充分に考えられます。
単身世帯であれば順調に貯金も可能ですが、状況によっては貯金200万円は難しいでしょう。
一般的に見ると、40代で貯金200万円は少ないと言えるかもしれません。
貯金200万円を達成するためにするべきこととは?
貯金200万円を達成するためにおすすめできる方法を、3つ紹介します。
- なぜ貯金するのかを明確にする
- 固定費を削減する
- 定期預金や投資信託で一定額を積み立てる
- 毎月かかる費用を把握する
貯金はコツコツ行うことが重要です。モチベーションの維持から、具体的な節約術まで、詳しく解説します。
なぜ貯金するのかを明確にする
貯金は長期的な目標となるため、なぜ200万貯金するのか明確な目標がなければモチベーションの維持ができません。
なぜ貯金したいのか、何に使うために貯金したいのかを明確にしましょう。
不透明な目標や、自分の心が弾まない目標はモチベーションにならないのでおすすめできません。
例えば「老後のために貯金する」では、具体性がないうえにモチベーションにならないでしょう。「老後に絵画教室に通いたいので貯金をする」「マイホームが欲しい」など、具体性を持たせましょう。
また、細かい目標を何個も立てることもおすすめです。まずは10万円、次は20万円、50万円貯まったら2万円のご褒美、100万円貯まったらまたご褒美など、モチベーション維持を考えましょう。
なお、緊急時のための貯金は共通項目です。なるべく早めに必要生活費の3ヶ月分、可能であれば半年分を用意することが理想です。
固定費を削減する
目標を立てたら、具体的な節約をしていきます。まず見直すべきは、家賃、携帯料金、光熱費などの固定費です。
家賃を見直すことで引越費用がかかりますが、転勤せず同じ勤務地に通い続けるのであれば長い目で見ると引っ越しした方がお得になります。
固定費の見直しは手間暇がかかりますが、一度変更してしまえば比較的無理なく節約が可能です。自分がストレスなく見直せる項目は何かを、今一度考えましょう。
定期預金や投資信託で一定額を積み立てる
定期預金や投資信託で、一定金額を積み立てることで資産を増やせます。
クレジットカードや口座から自動的に引き落とせるように設定すれば、半強制的に貯金が可能です。
口座に入っている金額分使ってしまう人はもちろん、効率的に増やしたい人にも向いている方法といえるでしょう。ただ口座に入れているよりも、比較的低リスクでお金を増やせます。定期預金や投資信託を始める際は、事前に情報を収集することがおすすめです。
なお2024年から始まったNISA制度では、積立NISA枠があります。非課税で投資信託積立が可能なので、気になる人はチェックしてみましょう。貯金200万円の夢が近づきます。
毎月かかる費用を把握する
200万円貯金するためには、毎月の支出を把握する必要があります。家計簿を付けるのが苦手な人でも、まずは1ヶ月の支出を記録してください。
カテゴリごとにデータ化することで、削減可能な項目が分かります。食費、交際費、娯楽費などから可能な限り支出を抑えましょう。
また一度記録することで、翌月の予算を決められます。例えば娯楽費が30,000円で節約できそうであると感じた場合は、「翌月の娯楽費の予算は27,000円」と決めてその範囲内で使うようにします。
貯金する際の注意点
次は200万円貯金をする際の注意点を紹介します。貯金は継続できなければ意味がありません。継続するためのコツやポイントは、以下の3つです。
- 余裕をもって貯金できるように支出を抑える
- 引落し・振替を自動にする
- 定期的に積立設定を見直す
それぞれ見ていきましょう。
余裕をもって貯金できるように支出を抑える
余裕を持って貯金できるように、支出を抑えましょう。
ただし、無理に支出を抑えると反動で使いすぎる可能性もあります。最初は少しずつ支出を抑えて、だんだんと節約に身体を慣らしていきましょう。
銀行口座や証券口座、定期預金口座にお金が貯まっていくのを見ると「頑張ろう」と思える人も多いです。貯金が0円の場合は、まずは5万円ほど貯金してみてください。
モチベーションがあがれば、余裕を持ち支出を抑えられるようになり貯金200万円の夢も近づくでしょう。
引落し・振替を自動にする
税金、クレジットカードの利用額、保険料などの引落しを自動化しましょう。お金の動きが可視化されるため、節約しやすくなります。
また、ある分だけお金を使う人の場合、給料が入る口座とプライベートな口座の2つを持つこともおすすめです。給料用口座からプライベート口座に、毎月決まった日に決まった金額を振り込むよう設定します。
プライベート口座のお金の動きのみを見るため、自然と「この額で生活しなければ」と思えるようになります。貯金額が分かりやすくなるため、貯金200万円の夢が近づくはずです。
定期的に積立設定を見直す
定期的に積立設定を見直しましょう。
例えば収入が増えるボーナス月に積立金額を一時的に増額することで、200万円貯金の夢が近づくはずです。また昇給した際に、毎月の基本の積立額を変えましょう。
定期預金・投資信託積立ともに、定期的に見直すことがおすすめです。
まとめ
貯金200万円は世間から見て、20代であれば多いといえるでしょう。30代~40代であれば、普通の範囲内といえます。
貯金200万円を達成するためには、目標の制定、固定費の見直し、定期預金や投資信託の検討、支出の見直しが必要です。しかし、無理に節約をして強いストレスを感じると継続ができません。
できることから少しずつ始め、スモールステップで目標に向けて貯金していきましょう。