「保険代理店って実際に何をするの?なんのためにあるの?」
保険代理店は謎に包まれているイメージを持っている人も多いでしょう。
本記事では、保険代理店とは何か、保険代理店の業務内容を説明し、なぜ保険代理店がやばいといわれるか理由や利用するときの注意点3選を紹介します。
保険代理店のメリットも紹介しますので、デメリットと比較して利用を検討すると良いでしょう。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
CONTENTS
保険代理店とは?業務内容を紹介
まずはじめに、保険代理店の業務内容を紹介します。
結論からいうと、保険代理店は保険会社に委託され、保険契約の締結や媒介といった業務を代理して行うサービスです。
サービスの一覧は下記の通りです。
- 保険の加入・解約手続きの代行
- 保険の見直しのアドバイス
- お金や保険の相談窓口
保険の加入・解約手続きの代行
保険代理店では、保険会社が取り扱う保険商品の加入や解約手続きを代行します。
加入や解約したい保険会社が近くにない場合や手続きが難しいと感じた場合に保険代理店に任せると大変便利です。
保険代理店は多くの保険会社の商品を取り扱っており、加入したい保険と他の商品を比較して検討できます。
検討した上で加入できるため、不要な保険は解約することもできます。
保険の加入や解約手続きを代行してくれる保険代理店は大変便利なサービスといえるでしょう。
保険の見直しのアドバイス
さまざまな企業がそれぞれ保険商品を提供しているため、知識がない人が資料を見てもどれを選んだら良いかわからなくなってしまいます。
そこで、保険代理店は豊富な知識からあなたに最適な保険商品はどれなのかを提案してもらうことができます。
また、現在加入している保険が最適なのかどうかを検討してもらい、保険の内容を見直すことも可能です。
お金や保険の相談窓口
保険代理店は保険の相談窓口でもあり、資産運用などのお金の相談窓口でもあります。
保険会社にはファイナンシャルプランナーが在籍している場合が多く、保険だけでなくお金全般の相談ができる場合があります。
具体的には、生命保険や損害保険以外に住宅ローンや資産運用など幅広く相談でき、家計の相談としても利用できるでしょう。
保険代理店の種類
保険代理店には下記のような種類があり、それぞれ行なっている業務内容が異なります。
- さまざまな保険会社の商品を取り扱う乗合代理店
- 保険以外の事業も行っている副業代理店
- 一社の保険会社の商品のみを扱う専属代理店
あなたはどの保険代理店に相談するのが良いのかを検討していきましょう。
さまざまな保険会社の商品を取り扱う乗合代理店
皆さんが想像している保険代理店のように、保険の紹介から販売を行っているのが乗合代理店です。
大手の保険会社など様々な企業が提供している保険商品を取り扱っているため、幅広い商品を提案してもらうことができます。
もちろんニーズに合わせて複数会社の保険に加入することも可能です。
保険以外の事業も行っている副業代理店
保険以外の事業を中心として行っており、そのおまけのような形で営業をしているのが副業代理店です。
例えば、自動車を販売している会社がそれと同時に自動車保険を販売するなどがあります。
保険についての知識は豊富なわけではないので、専門的な視点でのアドバイスが欲しいという方は他の場所で相談をするのが良いでしょう。
一社の保険会社の商品のみを扱う専属代理店
一社の保険商品のみを取り扱っている保険代理店は専属代理店と呼ばれています。
1つの保険会社に特化しているため、提案してもらえる商品の幅は広くありませんが、その会社の商品については詳しく理解することができるでしょう。
加入したい保険会社や保険商品は決まっているが、実際に相談して特約などを決めたいという方にはおすすめです。
保険代理店の将来が危険って本当?
保険に関する様々な相談ができる保険代理店ですが、下記のような理由から将来が危険とも言われています。
- インターネットでも申し込めるようになっているから
- AIの活用によるプランの組み立てができるようになったから
- NISAやiDeCoなど別の貯蓄方法が出てきたから
- インセンティブの多い商品ばかり勧められるなど評判が悪いから
- 説明不足や強引な営業によるトラブルが多発しているから
保険代理店がなくなってしまうリスクを知っておくためにぜひチェックしておきましょう。
インターネットでも申し込めるようになっているから
昨今のインターネットの普及によって、保険の申し込みも対面ではなくオンラインで行われるようになっています。
もちろん、対面で話を聞きたいという方もいますが、自分で調べて入るべき保険を把握しているという方はわざわざ相談することがなくなりました。
そのため、前よりも保険代理店の必要性が薄れていく可能性が高いため、将来性が危ぶまれています。
AIの活用によるプランの組み立てができるようになったから
今までは様々な特約があるため、どのようなプランが自分に合っているのか分からないから相談をするという方が多くいました。
しかし、現在ではAIを活用したプランの組み立てができるようになったため、直接話をしてプランを検討しなくても最適な提案をしてもらうことが可能です。
時間や場所にとらわれることなく利用できるのも大きなメリットと言えます。
このまま技術が発展すれば10年後、20年後にはより精度の高い提案をしてもらえる可能性もあるでしょう。
NISAやiDeCoなど別の貯蓄方法が出てきたから
保険の中には満期を迎えた際に解約返戻金を受け取ることができる貯蓄型の保険があり、貯金が苦手な方にもおすすめされていました。
ただし、NISAやiDeCoといった貯蓄型保険とは違った資産形成の方法が今の時代では出てきています。
NISAは株式や投資信託などの商品に投資することで運用益が非課税になる制度です。最大1,800万円までの非課税限度額まで拠出でき、必要なときは資産を売却して現金化もできます。
。iDeCoは定期預金・保険・投資信託の中から運用商品を選ぶことができ、運用期間中の利益が非課税になる制度です。拠出した金額は全額が所得控除の対象であり、所得税や住民税を節税しながら資産運用ができます。
どちらも貯蓄型保険の解約返戻金よりも多くのお金を受け取れる可能性があります。
もちろん、投資の一種でもあるためこれからの価格変動によっては元本よりも下回る恐れもありますが、老後に備えて資産運用を行いたいという方には人気です。
インセンティブの多い商品ばかり勧められるなど評判が悪いから
保険代理店は特定の保険会社の商品を販売することで、インセンティブをもらうことができます。
そのため、インセンティブが多くもらえる保険商品を勧められてしまうことがあります。
そうなってしまうと自分が求めていた保険と違う、話していた内容と違うということにもなりかねません。
このような問題から保険代理店のあり方について疑問視されています。
説明不足や強引な営業によるトラブルが多発しているから
保険代理店の従業員は基礎的な知識を持っていても、知識の量には差があります。
そのため、後になって聞いていない内容があったなど説明不足が生じることもあり、トラブルに発展してしまうことも多いです。
また、契約を取りたいという一心から強引な営業を行う方もいると問題視されているため、いつか利用している保険代理店も問題を起こしてしまうと、最悪の場合は廃業になる恐れもあります。
保険代理店がやばいと言われる理由は?利用するデメリット
ここまでで、保険代理店の仕組みを紹介しました。保険代理店の利用は大変便利で、メリットばかりだと思われることが多いです。
しかし、保険代理店がやばいといわれているデメリットも存在するので注意が必要です。
ここでは、具体的なデメリットを紹介します。
- 販売手数料が高い
- 担当者によりサービスの質が異なる
- 悪質な勧誘をされる場合がある
販売手数料が高い
保険代理店は販売手数料が高いことがデメリットです。
販売手数料はそもそも顧客ではなく、保険会社が払うもので直接保険料などに影響はありません。
しかし、保険会社が広告費と同じく費用をかけている部分なので、保険代理店に委託している保険会社は保険料が間接的に割高になっている場合があるので注意が必要です。
具体的には販売手数料は約5~7%が目安です。販売手数料が高く、間接的に保険料に影響しているのはデメリットと言えます。
担当者によりサービスの質が異なる
担当者によってサービスの質が異なる場合があるのは、お金を払って利用する以上デメリットといえます。
しかし、資格や経験の違いが担当者によって違う場合など、ある程度は致し方ない部分もあります。
担当者によってサービスの質が異なることを理解し、「私が思っていたのと違う…」など違和感を感じたら担当者を変えてもらうことも考えましょう。
希望していない保険商品を勧誘される場合がある
保険代理店によっては、希望していない保険商品の勧誘をされる場合があります。
保険代理店は保険会社から販売手数料をもらって成り立っており、利益を優先する可能性があります。
したがって販売手数料や保険商品のインセンティブが高いものを利用者に紹介売くる場合があります。自分にとって必要ないと思われる保険の紹介に関しては、しっかりと断ってしまって問題ありません。
自分にとって必要な保障をあらかじめ調べておいたり、本当に必要な保障か聞いてみることがおすすめです。
保険代理店を利用するメリットは?
ここでは、保険代理店を利用するメリットを紹介します。
保険代理店は利用する際に注意が必要ですが、デメリットばかりではありません。自分に合うメリットがあれば利用を検討すると良いでしょう。
- プレゼントキャンペーンがある
- 複数の手続きを一括でできる
- 複数の会社を比較できる
プレゼントキャンペーンがある
多くの保険代理店ではプレゼントキャンペーンがあります。保険会社が広告費としてプレゼントを用意し、保険の加入を促しています。
具体的には、選べる日用品のプレゼントや高級肉、米などがあります。
直接保険会社と契約しても何ももらえない場合は、保険代理店を利用して契約するとお得でしょう。
複数の手続きを一括でできる
保険代理店では、複数の手続きを一括して行えます。理由は、ファイナンシャルプランナーが在籍している場合が多く、保険以外の手続きも同時に計画を立て、一括で行えるからです。
具体的には、住宅ローンや資産運用、不要な保険の解約などが一括して手続きできます。
一括して手続きができる分手間が省けるため、メリットといえます。
複数の会社を比較できる
保険代理店の最大のメリットは、複数の会社を比較できることです。
理由は保険会社の場合、商品は社内のもので選ばなくてはいけなくなり、種類も少ないので自分に合った商品が見つからない場合があるからです。
具体的には、50社以上の商品を取り扱う保険代理店もあり、その中から自分に合った保険商品を選んでくれるので、選べる幅が広いでしょう。
保険を選ぶ時に大切なポイント
保険を選ぶときには下記のようなポイントに重点を置いて、あなたにとって最適な保険を選択していきましょう。
- 子どもの学校など家族のライフイベントを考慮する
- もしもの時に必要な保障は何かを考える
- 保険金はいくら必要かを確認する
- 適正な保険商品がない場合は複数会社を組み合わせて利用する
ぜひ、保険選びに迷っているという方は参考にしてみてください。
子どもの学校など家族のライフイベントを考慮する
保険を選ぶ際には家族のライフイベントを考慮することが大切です。
例えば、子どもが学校へ入学することや家を購入すること、車を購入することなどお金が必要になる大きなイベントは様々あります。
ここで、どのようなタイミングでお金がいくら必要になるのかを計算することができれば、月々の保険料はいくらであれば無理なく支払うことができるのかを決めることができるでしょう。
また、保険がいつまで契約できるのかという期間についても確認しておくと、子どものライフイベントに合わせた設計がしやすくなります。
もしもの時に必要な保障は何かを考える
保険はいざとなったときにあなたや家族のことを助けてくれるものなので、もしもの時にどのような保障が必要なのかを考えましょう。
あなたが亡くなった時に家計に大きな影響を与えてしまわないか、病気にかかって仕事ができなくなってしまった際に生活が困窮してしまわないかなどです。
例えば、自分が亡くなるリスクを考慮する方は死亡保険を、病気にかかってしまった際のことを考慮する方は医療保険を検討すると良いでしょう。
保険金はいくら必要かを確認する
必要な保障を検討して、入りたい保険を決めることができたら、もしもの時に保険金がいくら必要なのかを確認しましょう。
保険金がたくさん必要な場合は保険料が高額になるので、家計に影響を与える恐れもあります。
そのため、無理なく支払える範囲でもしもの時にもらえる保険金も十分にもらえるという及第点を探すようにしましょう。
適正な保険商品がない場合は複数会社を組み合わせて利用する
様々な保障が必要だとわかり、全てをカバーできる保険を探してみても見つからなかったという方もいるでしょう。
そのような場合は複数の会社の保険に加入をして、あなたの求めている保障内容をクリアできるようにするのがおすすめです。
もちろん、保険料は多く支払うことになりますが、もしもの時に備えることを考えるのであれば必要な保険には入っておくようにしましょう。
保険代理店を利用するときの注意点3選
ここでは、保険代理店を利用するときの注意点3選を紹介します。
保険代理店のメリットデメリットを比較して、実際に保険代理店を利用する場合、参考にしてみてください。
- 保険商品が多いだけでは良い保険代理店とはならない
- 営業年数を確認する
- 保険代理店の口コミをチェックする
- 保険代理店の実績を確認する
保険商品が多いだけでは良い保険代理店とはならない
保険商品が多いだけでは良い保険代理店とはなりません。
保険商品を多く比較できるよりも、保険代理店が利用者に合った商品を提案できるかどうかが重要です。
商品の多さも重要ですが、それだけで保険代理店を選ぶ決め手とはしないことをおすすめします。
例えば、商品が多い場合、保険代理店の利益が多いものを提案される場合があり、本当に良い商品を勧めてもらえない場合があります。
保険商品が多いところが良いと勘違いして保険代理店を選ばないようにしましょう。
営業年数を確認する
保険代理店を選ぶ際には営業している年数がどれくらいなのかも重要です。
営業年数が長ければ、多くの実績があり、顧客も安心して利用しているため長く経営ができていると捉えることができます。
もちろん、営業年数が浅いからといって信頼できないわけではありませんが、一つの指標としてチェックしておくと良いでしょう。
保険代理店の口コミをチェックする
保険代理店の口コミをチェックしてから相談に行きましょう。
理由は、会社の口コミや店舗の口コミは参考になる場合が多く、口コミが良いところに良い担当者がいる場合が多いからです。
担当者ごとの口コミがある場合は、良い口コミの担当者を指名すると失敗する可能性は低いでしょう。
保険代理店の口コミをチェックして、評判の良いところを選ぶようにしましょう。
保険代理店の実績を確認する
保険代理店の実績を確認すると良いでしょう。
理由は、実績の件数は、保険代理店の信頼度と比例する場合が多いからです。
具体的には、満足度や営業年数、顧客数が多いと多くのお客様から選ばれ続けている場合が多く、保険代理店の質を示している場合があります。
保険代理店の実績はホームページなど検索すれば出てくるので、ぜひ調べましょう。
まとめ:メリット・デメリットを考えて利用しよう
本記事では、保険代理店がやばいと言われる理由や利用するときの注意点も解説しました。
保険代理店は注意すべき点はありますが、メリットもあり、利用する価値はあります。
保険代理店のメリットやデメリットをよく理解し、悪徳業者に騙されないように賢く利用しましょう。