「節約しているけれど、お金が貯まらない…」
「効率良いお金の貯め方が知りたい」
と悩んでいませんか?
近年は、物価高騰の影響により、ありとあらゆるモノやサービスが値上がりしています。やりくりに必死で、貯金なんてできていないという人も多いのではないでしょうか。
しかし、何が起こるか分からない人生において、貯金は自己防衛の手段の1つです。節約しているのに貯金が増えないのはお金の貯め方を知らないだけ。コツさえ掴んでしまえば改善します。無理なく節約できるポイントもご紹介しますので、ぜひ今すぐ実践してみてください。
CONTENTS
お金を貯めなければいけない3つの理由
給与水準は一定にもかかわらず、物価高騰によりありとあらゆるものが値上がりし、家計に大きな影響を与えています。そんななかで、これまで同様に貯金を続けていくのは、我慢や犠牲が必要です。しかし、明確な目的がないままでは、貯蓄するモチベーションを保てません。
モチベーションを保つためにも、お金を貯める目的を明確にしておくことが重要です。お金を貯めなければならない理由として、以下の3つが考えられます。
お金を貯めないといけない理由:
- 老後資金が必要なため
- 思いがけない出費に備えるため
- 心にゆとりをもつため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①老後資金が必要なため
人生100年に突入したと言われる現代において、老後の資金問題は決して他人事ではありません。年金受給年齢は今後さらに繰り上げられると見られており、受給額も下がっていくことが予想されています。
令和3年の国民年金の平均月額は56,479円でした。(参照元:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」)この結果からも分かるとおり、受給額はゆとりある生活を送るための十分な費用とは言えません。そのため、退職後は貯蓄を切り崩しながらの生活になる人も多いでしょう。現役時代と同レベルの生活を維持するためにも、お金は貯めておく必要があります。
②思いがけない出費に備えるため
いつ何が起こるか、誰にもわからないのが人生です。急なケガや病気によって働けなくなるリスクは、誰もが抱えています。
日本の公的保障制度は充実しており、70歳までは医療費の負担は3割で済むものの、差額のベッド代や食事代・先進医療費は全額自己負担です。また、条件を満たせば休職中に傷病手当金の受給が可能ですが、給与が満額受け取れるわけではありません。
万が一の時代に事態に備えるためには、まとまったお金が必要です。病気やケガだけに限らず、お祝いごとや不幸ごと・転勤など急な出費にも対応できるよう、お金を貯めておきましょう。
③心にゆとりをもつため
お金に余裕があると、心にもゆとりが出てきます。貯金がないと日々のやりくりにも余裕がなくなり、お金のことばかり考えて生活しがちです。
誕生日やクリスマス・お正月などの日常生活で迎える楽しいイベントも、お金のことが気に掛かり純粋に楽しめません。ただやり過ごすだけの日常ではなく、充実した生活を送るためにもお金は必要不可欠な存在です。
関連記事:散財癖のある人とお金を貯められる人の違いは?【貯金体質を目指そう】
お金が貯まらない人の3つの特徴
貯蓄額は、収入に比例するとは限りません。給料が少なくても毎月きちんとお金を貯めている人がいる一方で、高収入ながら貯金がない人も存在します。お金を貯めることの重要性を理解していながら、貯金できていないのは収入が原因ではないでしょう。
お金が貯まらない人の多くには、以下のような特徴が見られるため注意が必要です。
お金が貯まらない人の特徴:
- 収支管理をしていない
- 外食が多い
- お金を使う目標と時期を定めていない
それぞれ詳しく解説します。
①収支管理をしていない
貯蓄を増やすためには、お金が貯まる仕組みを構築することが重要です。しかし、さまざまなモノやサービスが簡単に手に入る現代において、無自覚でお金を使っている人も多いのではないでしょうか。
何にどれだけのお金が必要なのか把握しておかなければ、貯蓄の計画も立てられません。そのため、収支管理をしていない人は、お金が貯まりにくくなりがちです。特に、支出は可視化しにくいので、家計簿などを活用し管理するよう努めてください。
②外食が多い
準備や片付けの手間が省ける外食やテイクアウトは、忙しい人や料理が苦手な人にとって心強い味方です。バラエティに富んだラインナップで毎日違うメニューが食べられることから、頻繁に利用している人も多いでしょう。
しかし、外食は自炊に比べてお金がかかります。外食平均価格は2020-2022の全国平均で134,268円となっており、外食の回数が増えるほど家計を圧迫してしまうでしょう。特に、単身世帯は外食の割合が高い傾向にあるので、注意が必要です。
③お金を使う目標と時期を定めていない
お金を貯めるときは、いつ何にいくら使うのかを考慮した上で、計画的に貯金しましょう。結婚や出産・住宅購入などライフプランによってかかる費用を計算しておけば、毎月いくら貯金が必要か把握できます。
一方で、お金を使う目的や時期を定めていないと、無駄遣いが増えやすくお金が貯まらない習慣が身についてしまいます。1回あたりの費用は数千円でも、積み重なれば数十万に膨れ上がるのです。目標を設定して、なんとなくでお金を使ってしまわないよう注意してください。
関連記事:貯金できない人の3つの特徴!貯金の5つのポイントや方法を解説
効率のよいお金の貯め方と3つの貯蓄のコツを紹介
お金を貯めなければならない理由がわかっていても、現実はそう簡単に貯金できるわけではありません。物価高騰の影響は大きく、日々節約しているつもりでも、なかなかお金が貯まらず悩んでいる人も多いでしょう。
貯蓄を増やしたいなら、以下のポイントを押さえて、効率的に貯められる方法を実践してみてください。
3つの貯蓄のコツ:
- 収入を増やすコツ
- 支出を減らすコツ
- 税負担を減らすコツ
1つずつ確認していきましょう。
①収入を増やすコツ
貯蓄を増やすためには、少しでも収入を増やすことが重要です。勤続年数が経過すれば、給料も上がっていった昔とは異なり、近年は収入アップも容易ではありません。収入を増やすためには以下のことを検討してみましょう。
収入を増やすコツ:
- 副業をする
- 転職する
- 不用品などを売却する
終身雇用が一般的ではなくなり、転職する人も増えています。継続的な収入アップのために、転職を検討してみるのもお勧めです。
ただし、転職後に必ず収入が増えるとは限らないので、注意しましょう。転職が難しい場合は、副業や不用品の売却で収入を増やすのも1つの方法です。
②支出を減らすコツ
収入を増やすことと同様に重要なポイントが、支出を減らすことです。物価が高騰している現在は、少し気を緩めただけでも貯蓄のペースが落ちかねません。支出をコントロールするためには、以下のポイントを頭に入れておきましょう。
支出を減らすコツ:
- 生活コストを下げる
- 加入している保険を見直す
- 家計簿をつける
生活コストは1度上がってしまうと、なかなか下げづらいものです。何もかもを削る必要はありませんが、コストを下げる意識を持っておくことが重要です。家計を可視化し、節約意識を身に付けるためにも、家計簿を活用すると良いでしょう。
また、固定費は1度見直せば支出を減らす効果が持続します。特に、保険はライフステージによって必要な保障が異なるため、定期的に見直してください。
③税負担を減らすコツ
会社員の場合、税金に関する手続きは従業員の代わりに企業が行っているケースがほとんどです。そのため、自ら納税するという認識を持ちにくく、節税を意識している人も少ないのではないでしょうか。しかし、会社員でも節税対策を行うことで、税負担を軽減できます。
税負担を減らすコツ:
- NISAを利用する
- ふるさと納税を利用する
- 扶養控除などの控除制度を利用できないか確認する
ふるさと納税は、多くの人が利用している制度です。寄付金のうち2,000円を超える部分について、住民税の控除が受けられます。直接現金が返ってくる訳ではありませんが、実質2,000円で返礼品が受け取れます。
寄付金控除の手続きで行う確定申告も、ワンストップ制度を利用すれば必要ありません。ただし、控除上限額は収入や家族構成によって異なるため注意が必要です。
また、NISAを活用すれば、税制優遇を受けながら老後の資金を準備できます。他にも、扶養控除が利用できれば節税効果も高いので、確認しておきましょう。
今日からできる節約の意識を紹介
節約ばかり気にして日々の生活を送るのは苦しいものです。しかし、モノが溢れる現代において、意識しないまま無駄遣いをしてしまっている可能性もあります。だからこそ、節約の意識を持つことが重要です。
まずは、今日から簡単に始められる節約のポイントをご紹介します。
今日から簡単にできる意識:
- 買い物に予算を決める
- クーポンなどを積極的に活用する
- クレジットカード払いで効率よくポイントを貯める
少し意識を変えるだけで成果が出てくるので、ぜひ実践してみましょう。
①買い物に予算を決める
さまざまなものが値上がりしている現在では、これまで同様に買い物していては支出が増えるばかりです。収入が上がらない限り、貯金を増やすために節約して支出を抑える工夫が必要となるでしょう。
給料を最大限うまくやりくりするためにも、毎月予算計画を立てるようにしてください。あらかじめ予算を立てることで、支出の管理や借金の返済・経済的目標の達成に役立ちます。
住居費や食費・光熱費・交通費・交際費など、項目ごとに大まかな予算を決めておくことが重要です。また、欲しいものを見つけても予算内におさまるかどうか精査するためにも、その場で即決しないようにしましょう。
②クーポンなどを積極的に活用する
スマートフォンの普及により、集客効果を狙った自社アプリを開発する企業が増えています。飲食店やスーパー・コンビニだけでなく、家電量販店や美容室などさまざまな業態でアプリが提供されるようになってきました。アプリにはクーポン機能などお得に利用できる特典が用意されているものが多いので、ぜひ活用しましょう。
また、クーポンアプリを利用すれば複数のアプリをダウンロードすることなく、お得に買い物ができます。アプリのダウンロードは無料なことが多いので、積極的に活用してください。
③クレジットカード払いで効率よくポイントを貯める
キャッシュレス化も進み、普段のお買い物にクレジットカードを活用する人も増えてきました。現金を持ち歩く必要がなく管理しやすいだけでなく、クレジットカード払いではポイントも貯まるメリットがあります。
貯まるポイントはクレジットカードによって異なるものの、還元率は0.5%から3%ほど。特定の条件で5%以上の還元率になるクレジットカードもあります。
貯まったポイントはさまざまな用途の支払いに使えるため、節約に繋がります。生活スタイルや使用するシーンによって効率よくポイントが貯まるカードが変わるので、自分に合ったものを選びましょう。
まとめ:収入を増やしつつ支出を減らすことが重要!無理せず貯蓄しよう
貯蓄の重要性を認識しながらもお金の貯め方が分からずに悩んでいる人に向けて、貯金のコツを紹介しました。お金の効率の良い貯め方は、収入を増やし支出を減らすことです。給与が増えないと嘆くのではなく、転職や副業で収入を増やす努力をしましょう。
同時に、節約の意識を持ち、無理なく支出を減らすことも重要です。まずは、家計簿で収支を可視化できるようにし、支出の予算を立ててみることをおすすめします。クーポンやポイントなどを積極的に活用して、効率よく節約できるよう工夫してみましょう。