「20代夫婦の平均貯金額はいくら?」
「20代夫婦どんな資金に備えればいい?」
「どうしたら貯金できるようになるの?」
といった疑問を抱えていませんか?
老後2,000万円問題をはじめ、将来のお金に不安を抱いている方も多いでしょう。自分の貯金額が同世代と比べて少ないかもと不安になっている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、20代夫婦の貯金状況に加えて、貯金ができない理由や貯金のコツ、必要な資金についても解説。この記事を読めば、将来に向けて必要な資金を貯蓄できるようになるでしょう。
CONTENTS
20代夫婦の貯金額は平均いくら?貯金はできている?
これから数多くのライフイベントを迎える20代。今後のために貯蓄をしておきたい方も多いでしょう。
この章では、20代の二人以上世帯の貯蓄額の平均値と中央値、1年前との金融資産の増減の実情について紹介します。まずは、あなたの貯蓄額が同世代の方と比べてどれくらいなのか確認してみましょう。
20代の貯蓄額は平均214万円で中央値は44万円
金融広報中央委員会の調査によると、20代の二人以上世帯の貯蓄額は以下の通りです。
金融資産保有額 | 割合 |
---|---|
金融資産非保有 | 35.7% |
100万円未満 | 19.9% |
100~200万円未満 | 9.4% |
200~300万円未満 | 8.8% |
300~400万円未満 | 7.0% |
400~500万円未満 | 1.8% |
500~700万円未満 | 7.6% |
700~1,000万円未満 | 3.5% |
1,000~1,500万円未満 | 2.3% |
1,500~2,000万円未満 | 0.0% |
2,000~3,000万円未満 | 0.0% |
3,000万円以上 | 1.2% |
無回答 | 2.9% |
平均値 | 214万円 |
中央値 | 44万円 |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
平均値は214万円、中央値は44万円でした。平均値は一部の高額な資産を保有している方の数値で跳ね上がってしまうので、中央値がより参考になる数字と言えるでしょう。
金融資産を保有していない世帯が35.7%、保有している世帯でも100万円未満が最も多いことがわかります。データを見ると、今すでに貯蓄を始めているだけでも、同世代の中では遅くないと言えそうです。
1年前の資産と比べて増やせているのは3割程度
金融資産を保有している方が、資産を増やしているのかも気になるポイントでしょう。1年前の資産との増減を調査した結果は、以下の通りです。
1年前との金融資産の増減 | 割合 |
---|---|
増えた | 29.8%(増えた割合2.8%) |
変わらない | 41.5% |
減った | 28.7%(減った割合3.3%) |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
1年前と比較して資産を増やせているのは全体の3割ほどでした。およそ4割が変わらないと回答し、4人に1人以上が減ったと回答しています。一定の資産を保有していても、手つかずの場合や減ってしまう場合の方が多いようです。
2つのデータから、20代夫婦は将来に向けて必要な貯金ができていない・貯金を増やせていない方が多いことがわかりました。
関連記事:【2021年最新版】共働き夫婦はいくら貯金している?20代~50代までの貯金データを公開
お金がない!20代夫婦が貯金ができない3つの理由
前章で確認したデータの通り、20代の夫婦は貯金ができていない方が多い現状です。20代夫婦が貯金できない理由として、主に以下の3つが考えられるでしょう。
20代夫婦が貯金ができない理由:
- 貯金に対する意識が低いから
- 家計の収支を把握していないから
- 将来必要な資金が漠然としているから
20代夫婦はまだ若いので、貯金に対する意識が低い方が多いでしょう。社会人になって間もなく、収入も少ないことが多いので、貯金にお金を回せていないのかもしれません。
また、家計の収支を把握していないことも、なかなか貯金に繋がらない理由の1つです。お互いの収入を把握していない夫婦も多いでしょう。
また「将来はこんな暮らしがしたい」「できれば子どもも欲しい」と考えていても、必要な金額が漠然としていることも原因です。ライフプランを立てていないことで将来必要な資金がわからなければ、毎月いくら貯金すれば良いか分かりません。
「貯金ができない」と感じるあなたは、他の観点でも貯金ができない理由を紹介しているので、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:貯金できない人の3つの特徴!貯金の5つのポイントや方法を解説
20代夫婦が安心できる貯金をつくる3つのコツ
20代夫婦が貯金できない理由がわかったところで、貯金するためのコツを紹介します。貯金があれば安心して将来を迎えられるでしょう。20代夫婦が貯金するコツは以下の3つです。
20代夫婦が貯金をするコツ:
- 夫婦の理想のライフプランを話し合う
- 貯金をする目的や目標額を夫婦で決定する
- 貯金用に口座を用意して先取り貯金を活用する
それぞれ詳しく解説します。
①夫婦の理想のライフプランを話し合う
まずはお互いの理想のライフプランを話し合いましょう。2人のライフプランを共有することで、将来必要な資金がどれくらいなのか確認できます。ライフプランが明確になると、使うための貯金と将来に備えるための貯金が明白に。
「いつ頃に何人子どもが欲しい。」
「転職したい・起業したい。」
「年に1回家族旅行がしたい。」
このような理想を詳細に話し合うことで、2人が将来必要な資金が明確になります。
全国銀行協会ではライフプランシミュレーションを掲載しており、将来に必要な金額が試算できます。ぜひ活用しましょう。
②貯金をする目的や目標額を夫婦で決定する
2人で立てたライフプランをもとに、貯金の目的や目標額を夫婦で決定しましょう。毎月の貯金額は手取り金額の2〜3割が推奨されています。どちらか1人が我慢することがないように、お互いが納得して決めるのがポイントです。
貯金の目的は主に以下のような項目が挙げられます。
貯金の目的:
- 教育資金
- 老後資金
- 住宅購入資金
- 旅行などのレジャー費等
必要な貯金額が明確になれば、逆算して毎月の目標貯金額が算出できます。普段のお金の使い方を見直すことができるでしょう。
③貯金用に口座を用意して先取り貯金を活用する
毎月の貯金額がわかったら、貯金用口座を用意して先取り貯金を活用しましょう。先取り貯金は、給料が入ったタイミングで毎月決まった金額を貯金する方法です。
「余ったお金を貯金しよう」と思っても、つい使いすぎてしまって目標額を貯金できない事態に。先取り貯金なら確実に貯金が増やせるため、貯金が苦手な方に特におすすめです。残ったお金の範囲で生活するようになり、無駄遣いも減らせるでしょう。
「銀行口座をいくつ作れば良いの?」「おすすめの口座はどれ?」とお悩みのあなたは、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:銀行口座はいくつ持つのが適正?世間の平均や3つの使い分けのポイント、口座のおすすめの選び方を解説!
20代夫婦が貯金して備えるべき4つの資金と優先順位
貯金のコツがわかったところで、20代夫婦が備えるべき資金と優先順位についても確認しておきましょう。20代夫婦が貯金して備えるべき資金は、優先順位順にに以下の4つです。
20代夫婦が備えるべき資金:
- 緊急資金
- 教育資金
- 老後資金
- 住宅資金
住宅資金は、いつ住宅を購入するかによって異なります。住宅資金と教育資金は必要になる時期が重なる方も多いので、早めに計画を立てるのがおすすめです。それぞれどんな資金なのか、詳しく解説します。
20代夫婦が備えるべき資金①:緊急資金
緊急資金は、急な怪我や病気に備えて最優先で準備しましょう。継続的な治療や入院で仕事ができなくなる可能性も考慮して、一定の資金を確保する必要があります。
金額の目安は生活費の3ヶ月〜6ヶ月分です。会社員の場合は会社や公的な保障も利用できますが、すぐに支給されるとは限りません。用意していないと家族で路頭に迷うことになります。いざという時に備えて必ず準備しておきましょう。
20代夫婦が備えるべき資金②:教育資金
子どもを持ちたい場合は、教育資金の蓄えも必要です。子どもが小さいうちは、あまり高額な費用がかかることはありません。
しかし、成長するとともに学費や習い事など高額な資金が必要です。公立か私立か、大学の進路によって費用は異なりますが、小学校から大学卒業まで1,000万円以上の学費がかかると言われています。
「高等学校等就学支援金制度」などの公的な支援もあるので、大学以降の資金だけ事前に準備しておく方法もあります。教育方針や進路によって必要な費用は異なるので、最低限の資金だけでも準備しておきましょう。
20代夫婦が備えるべき資金③:老後資金
次は老後資金です。老後は年金が支給されますが、全ての生活費を年金だけで支払うのは厳しいことが予想されます。不足分を事前に準備しましょう。
公的年金の支給額や勤め先の退職金がどれくらいになるか想定し、生活費を賄えるだけの不足分を算出します。老後の理想の生活についてもライフプランを立てる際に話し合い、必要な貯金額を設定しましょう。
20代夫婦が備えるべき資金④:住宅資金
住宅資金はマイホームを購入する場合に必要な資金で、頭金と住宅ローンを合わせたものを指します。購入の時期や物件の価格・頭金の額を想定する必要があります。ライフプランを立てる際に、どのあたりにどれくらいの広さのマイホームが欲しいか話し合っておくと良いでしょう。
その際、マンションか戸建てか、建売か注文住宅かまで相談するのがおすすめです。なるべく詳細に話し合うことで、金額を想定しやすくなります。金額が想定できたら、まずは頭金の確保から始めましょう。
20代夫婦におすすめの目的別の貯金方法
なかなか貯金ができない20代夫婦におすすめの貯金方法を目的別に紹介します。以下の方法で貯金すれば、使いたいタイミングで必要な資産を使えるでしょう。
20代夫婦におすすめの貯金方法:
- 緊急資金が目的なら先取り貯金がおすすめ
- 教育資金・住宅資金が目的なら財形貯蓄やNISAがおすすめ
- 老後資金が目的ならiDeCoがおすすめ
すぐに必要な資金、中長期的に形成すべき資金、長期的に形成すべき資金として分かれています。それぞれ詳しくみていきましょう。
①緊急資金が目的なら先取り貯金がおすすめ
緊急資金は先取り貯金で確実に貯金しましょう。いざという時すぐに現金で引き出せるように、自動積立定期預金などで行う先取り貯金がおすすめです。株や投資信託とは異なり、損失が出る心配もありません。先取り貯金専用口座に、給料が入ったタイミングで毎月一定額を貯金しましょう。
ボーナス月はプラスで貯金できるようにすると、毎月小額の貯金でも1年でまとまった資金が作れるはずです。毎月の収支を把握して必要な生活費を算出して、無理のない範囲で貯金していくのがポイントです。
②教育資金・住宅資金が目的なら財形貯蓄やNISAがおすすめ
教育資金や住宅資金は中長期的に貯蓄できる財形貯蓄やNISAがおすすめです。銀行への預貯金では、低金利のため預けた金額以上のリターンは望めません。
もちろん投資なので損失が出る可能性が0とは言い切れませんが、かなり低いリスクで資産を増やすことができます。さらに税金の優遇措置も受けられます。
特にNISAは運用期間中の利益が非課税のため、リターンが大きくなる可能性が高いのがポイントです。今すぐ現金が必要ということではないので、投資で少しずつ資金を増やすのが良いでしょう。
③老後資金が目的ならiDeCoがおすすめ
老後資金を目的とするなら、iDeCoで資金を作るのがおすすめです。iDeCoは公的年金とは別に給付を受けられる、任意加入の私的年金です。
自身で拠出した掛金を自ら運用して資産を形成します。掛金は20歳以上から65歳になるまで拠出可能。原則として60歳以降に給付が受けられます。
掛金の拠出時・運用・受取時にそれぞれ税制上の優遇措置を受けられるのが特徴です。老後まで引き出せないので、別の目的のために使ってしまうことを防げるでしょう。
まとめ:20代のうちから将来に向けて貯金をしよう
以上、20代夫婦の貯金額の状況や貯金ができない理由、貯金をするコツを解説しました。20代夫婦はまだ若く、お金に対する意識が低いため、資産を築けている方は多くありません。まずは2人で理想のライフプランを話し合い、必要な資産を把握するところから始めましょう。
緊急資金・教育資金・住宅資金・老後資金の4つを用意できれば、安心して生活していけるはずです。今回紹介した目的別の方法を実践して、将来に向けて確実に貯金を増やしていきましょう。