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家計の見直しで確認する5つの固定費!家族形態別や見直しポイントを解説

柴田 剛秀

著者:
柴田 剛秀(シバタタカヒデ)

工藤 崇

監修者:
工藤 崇(クドウタカシ)

投稿日:2023/11/29 更新日:2023/12/4

「家計で見直すべき固定費はなに?」
「家計で見直す際のポイントを知りたい」
上記のような悩みを抱えていませんか。家計を見直す際は、毎月の固定費を減らすことが大切です。

しかし、家計の固定費は複数あり、どの部分を減らすべきかわからない方も多いでしょう。
本記事では、家計を見直すべき固定費や形態別のポイント、家計を見直す際のポイントを解説します。本記事を読むことで、自分ができるところがわかり、見直すべきポイントを理解できます。

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家計を見直す際に確認するべき5つの固定費

家計を見直す際に確認するべき固定費は以下の5つです

固定費:

  1. 住居費
  2. 通信費
  3. 自動車費
  4. 保険
  5. サブスクリプションサービス

固定費を一度見直すことで、金額を大きく減らせる可能性が高いです。

それぞれ解説します。

見直すべき固定費①:住居費

住居費は固定費のなかでも大きな金額です。そのため、費用を抑えられる場合は、大きな効果があります。本章では、持ち家に住んでいる方と賃貸に住んでいる方にわけて解説します

持ち家

住宅ローンを持つ方は、現在のローンより金利が低いローンに借り換えることで、返済負担を軽減できます。しかし、借り換えには手数料がかかり、金融機関によって金額が異なるためいつもメリットがあるわけではありません。

特に10年以上前にローンを組んだ方は、金利を確認し、シミュレーションを行うことが大切です。団体信用生命保険に加入している場合、保障が重複し余分な費用がかかっている可能性があるため、注意が必要です。

賃貸

賃貸住宅に住む方は、家賃を下げることで支出を削減できますが、すぐに引越しできない場合もあります。引越しを考える場合は、引越し先の治安や通勤費用、通勤ストレスなどを考慮しましょう。
引越しが難しい場合、家賃交渉が1つの手段です。便利な施設が移転したり、建設されたマンションによって日当たりが悪くなったりする場合など、環境の変化により交渉が可能です。

見直すべき固定費②:通信費

スマホやネット回線の料金を見直すことで、家計の節約を図れます。大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、月額料金を安くできます

また、大手キャリアでも、インターネット経由で割安なプランも利用可能です。自分の通信量や通話時間に合わせてプランを選択し、不要なオプションは解約しましょう。

しかし、頻繁に通話する場合は大手キャリアの通話定額プランがお得なこともあります。家族割や固定回線とのセット割よりも、格安SIMに乗り換える方がトータルコストを削減できる場合もあります。他社への乗り換えを検討する際は、割引や総支払い額を計算して判断しましょう。

見直すべき固定費③:自動車費

車を持つと、駐車場代や保険料、ガソリン代などの維持費がかかります。車が不必要な地域に住んでいる場合、車を手放すことも選択肢の1つです

2023年9月現在、レンタカーやカーシェアのサブスクリプションなど車を所有しなくても利用できる手段が増えています。公共交通やタクシー、自転車などを考慮し、車が本当に必要かどうかを検討しましょう。

見直すべき固定費④:保険

保険料は住居費と同様、一度変更すると大きな効果が期待できます。ここでは、生命保険と損害保険の2種類について解説します

生命保険

生命保険を見直す際は保障内容や保障額、保障期間の適切さを確認しましょう。たとえば、家族が困らないように、多額の死亡保障に加入している場合、保障額を確認することが大切です。

また、医療保険やがん保険に加入している場合も見直すことで、保険料の削減が可能です。人によって適切な保険は異なりますが、掛け捨て型の保険を利用することで必要な保障を手ごろな料金で得られます。

終身保険といった貯蓄型保険に加入している場合、払済保険や延長保険に変更することも1つの方法です。

自動車保険(損害保険)

自動車保険には、通販型(ダイレクト型)と代理店型の2種類があります。通販型は代理店型より保険料が安いため、代理店型に加入している人は通販型に乗り換えることで節約できる可能性が高いです

ただし、通販型では補償内容を自分で選び、事故時も自分で保険会社に連絡して手続きする必要があります。また、補償範囲(運転する人の範囲や年齢など)を適切に設定することで保険料を削減できます。

見直すべき固定費⑤:サブスクリプションサービス

サブスクリプションサービスは、必要なものだけを選び、不要なものは解約しましょう。たとえば、あまり通わないジムの月謝やアプリの月額課金が該当します。

また、インターネット回線契約時のキャッシュバックの条件で加入したオプションに対して、支払い続けていることがあります。見落としがちですが、不要な出費なため、見直しましょう。

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関連記事:固定費を削減する7つの方法!節約する際の3つの注意点を解説

【形態別】家計の見直しポイント

家計の見直しをする際には、1人暮らしなのか、共働きなのかで確認するべきポイントは異なります。本章では以下3つの形態にわけて、見直すポイントを紹介します

形態別の見直しポイント:

  1. 1人暮らし
  2. 共働き
  3. 子供がいる家庭

それぞれ解説します。

見直しポイント①:1人暮らし

1人暮らしの場合、まず無駄な保険加入をチェックしましょう。交際費や娯楽費、贅沢品購入では、「自分に必要かどうか」を考え、不要な支出は控えて貯蓄に回すことが大切です

特に20代や30代は、収入が入ったら先に一定額を貯蓄する「先取り貯蓄」の習慣を身につけることをおすすめします。先取り貯蓄の習慣があれば、家庭を持ち支出が増えても貯蓄を続けやすくなり、将来の資産形成にも役立ちます。

見直しポイント②:共働き

共働き世帯では、夫婦が定期的に口座の残高や支出を共有し、無駄遣いを防ぐことが重要です。また、加入している保険の保障内容を見直し、内容次第では調整が必要です。

携帯会社を1社にまとめると、家族割引で通信費を節約できます。子供がいない場合は、教育費や将来の収入減に備えてできる限り貯蓄しておくと良いです。

子供が生まれると支出が増え、貯蓄が難しくなるため、働ける間にしっかり貯めておくと、産んだあとに金銭的な余裕が生まれます。

見直しポイント③:子供がいる家庭

子供がいる家庭では、教育費を中心に家計を見直すことが重要です。教育費は長期に渡り大きな支出となるため、早期から計画的な管理が必要です。

入学時の費用や習い事の費用を考え、奨学金や教育ローンの活用が必要となるでしょう。奨学金やローンを活用することで、家計への負担を軽減できます。

子供の成長に合わせた教育費の計画的な見直しにより、家計の安定と子供の教育への適切な投資が可能です。教育費の変動に柔軟に対応することで、経済的余裕を保ちながら子供の将来を支えられます。

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関連記事:子どもの教育費はいくら必要でいつまでにいくら貯めればいい?

家計を見直す際の5つのポイント

家計を見直す際のポイントは主に以下の5つです

家計を見直すポイント:

  1. 節約する目的を設定する
  2. 家計簿をつける
  3. 先取り貯金をする
  4. 資産運用を検討する
  5. 使途不明金を減らす

家計を見直す際には、自分ができるところから始めましょう。家計の現状を把握するために家計簿をつけたり、お金を増やすために資産運用したり方法はさまざまです。

それぞれ解説します。

家計を見直すポイント①:節約する目的を設定する

家計を見直す第一歩として、節約する目的を明確に設定することが重要です。目的設定をすることで、目標金額がわかり、節約する金額を把握できます。

たとえば、教育費のためや将来の家の購入、老後の資金など具体的な目標を持つことで、無駄遣いを防ぎ、計画的な支出管理が可能です。また、目的を設定することで、家計簿の記録や支出の分析がより有意義になります。

毎月の支出を振り返り、必要な支出とそうでないものを区別することで、目的達成に向けた具体的なプランを立てやすくなります。節約する目的を設定することは、家計の見直しにおいて不可欠です。

家計を見直すポイント②:家計簿をつける

家計を効果的に見直すためには、家計簿の記録が欠かせません。家計簿をつける習慣により、家計の詳細な状況を把握し、どこにいくら使っているのかを明確にできます

食費や光熱費、日用品の購入など日々の出費を記録することで、無駄な支出を見つけ出し、必要な支出とのバランスを考えられます。

継続的に家計簿をつけることで、支出を管理し、家計全体のバランスを保ちながら、将来に向けた賢い金銭管理を実現できるでしょう。

関連記事:家計簿初心者・苦手な方必見!使いやすいおすすめ家計簿アプリランキングTOP5

家計を見直すポイント③:先取り貯金をする

貯金を増やすためには、先取り貯金が効果的です。先取り貯金は、毎月の給与から一定額を自動で貯金口座に移す設定をし、残った金額で生活費をやりくりする方法です。

給料や収入が入ったらすぐに貯金をすることで、使い過ぎるリスクを減らせるため、計画的な金銭管理ができます。

先取り貯金は家計管理の効率を高める重要な手法です。この方法は、将来に向けた計画を立てるうえで非常に有効であり、家計の長期的な安定に貢献します。

家計を見直すポイント④:資産運用を検討する

家計の見直しにおいて、資産運用の検討は重要です。ただ節約するだけではなく、手元の資金を有効に増やす手段になります。

低リスクの定期預金やリスクを伴うがリターンも期待できる株式投資まで、多様な運用方法が存在します。自身のリスク許容度や資金の余裕に合わせて選ぶことが大切です。

適切な運用方法を選ぶことで、長期的に資産を増やし、家計の安定と成長を図れます。節約と併用することで、より効果的な家計管理が実現し、将来に対する安心感を得られるでしょう。

家計を見直すポイント⑤:使途不明金を減らす

家計の見直しにおいて、使途不明金の削減は重要です。使途不明金とは、どこに使ったか分からないお金のことで、不明金が多いと家計が不透明になりがちです。

たとえば、現金での支払いの多い生活ではレシートを保管して支出を記録することで、使途不明金を明確にできます。カードや電子マネーを利用する場合も、支出を定期的に確認することが効果的です。

使途不明金を減らすことで、無駄遣いを把握し、必要な支出に絞れます。日々の支出を正確に把握し、計画的にお金を使うことで、貯蓄への余裕が生まれます。また、長期的な視点で見れば、将来の金銭的な安定にも大きく貢献するでしょう。

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まとめ:家計の見直しは自分ができるところから始めましょう

本記事では、家計を見直すべき固定費や形態別のポイント、家計を見直す際のポイントを解説しました。固定費は一度変更すると、大きな効果が期待できます。

また、家計の見直す際には、1人暮らしなのか、子どもがいる家庭なのかで見直すポイントが異なるため、自身に合った部分を探すことが大切です。

見直す際には、節約する目的を決めたり、家計簿をつけて現状把握したりするところから始めるのがおすすめです。自身の家計の状況を理解し、自身が取り組めるところから始めましょう。

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著者

柴田 剛秀

柴田 剛秀(シバタタカヒデ)

大手来店型保険ショップに8年間勤務。
1000組以上の保険相談・資産運用・ライフプランニング
をしてきました。
これまでの経験を活かし、特定の商品にこだわることな
く真のライフパートナーとして、お客様にとって大切な
現在・未来の安心をご提供致します。
妻(同い年)・長男(10歳)・長女(5歳)の4人家族
【経歴・資格】AFP・宅地建物取引士
【得意分野】資産形成、資産運用、生命保険、不動産投資
【趣味】漫画、テニス

監修者

工藤 崇

工藤 崇(クドウタカシ)

独立型ファイナンシャルプランナー。WEBを中心にFP関連の執筆・監修多数。セミナー講師・個別相談のほか、「相続の第一歩に取り組む」ためのサービスを自社で開発・提供。東京・北海道・京都を拠点として事業展開。株式会社FP-MYS代表。
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