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新婚夫婦の家計の平均額は?内訳や生活費を節約する6つのコツを紹介

柴田 剛秀

著者:
柴田 剛秀(シバタタカヒデ)

FPナオミ

監修者:
FPナオミ(エフピーナオミ)

投稿日:2023/12/11 更新日:2024/2/8

「何にどこまで使うのが妥当なの?」

「そもそも家計はどうやって管理すれば良い?」

「将来に向けて蓄えを増やすには何をするべき?」

新婚生活を始めたころは、家計のやりくり方法がわからずに困っている方も多いでしょう。結婚前と同じ感覚でお金を使ったことが原因で、新婚早々に大喧嘩するのは絶対に避けなければなりません。

新婚夫婦の家計の目安や管理方法を把握していると、大きなトラブルは回避できます。新婚の場合、家計のやりくりの方法がわからず、出費が大きくなる可能性があります。

本記事では、新婚夫婦の平均的な生活費とともに、家計管理の方法や節約を進めるコツについて順を追ってお伝えします。本記事を読むことで、新婚生活を充実させながら、将来を見越したムダのない家計づくりをはじめられるようになります。

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新婚夫婦の家計状況とは?1ヶ月の平均生活費を紹介

新婚夫婦における、1ヶ月あたりの平均的な出費は22万円です。調査結果では、月に20〜25万円未満を使っている世帯が34%でもっとも多いです。

主な費用項目は6つあり、そのなかで住居費が出費額の30%以上を占めています。固定費である住居費・保険料・光熱費は全体の約56%です。

住居費食費保険料光熱費被服・理容費交際費・趣味・レジャー費
平均額7万9,000円4万1,000円2万2,000円2万2,000円1万6,000円2万6,000円

出典:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ新生活準備調査2016 報告書」

月の出費は22万円を家計の目安として、目安以上の出費になった場合、必要以上にお金がかかっていると考えましょう。

生活費の内訳①:住居費

新婚夫婦の平均的な住居費は7.9万円です。調査によると、最も多い住居費用帯は8〜10万円未満で、全体の4分の1以上を占める26.5%の新婚夫婦が回答しています

ただし、住居費は地域差が出やすい費用のため、収入に対する比率にも注意が必要です。たとえば、令和4年度住宅市場動向調査報告書によると、住居費は収入の20%弱とされています。20%弱の比率に収まっていれば適切な住居費といえます。

住居費は固定費のなかでも大きな費用のため、家計に及ぼす影響が大きいことを覚えておきましょう。

生活費の内訳②:食費

新婚夫婦の平均的な食費は4.1万円です。調査結果では、食費として月に3〜4万円未満を使っている世帯が33.4%でもっとも多いです

1日当たり平均1〜1.3千円であるため、外食よりも自炊を中心とする食事で、食費を抑えている世帯が多いことが予想されます。食費は日々の買い物から出費状況が見えやすく、多くの世帯で節約意識が働いていると考えられます。

生活費の内訳③:保険料

新婚夫婦の平均的な保険料は2.2万円です。調査結果では、保険料として月に2〜2.5万円未満を使っている世帯が19.9%でもっとも多いです

しかし、保険料の支払額は振れ幅が大きく、原因には夫婦単位で保険に対する考え方の違いがあると推察されます。独身時代に何気なく契約してしまった保険商品がある場合には、新婚生活をきっかけに見直しをしましょう。

生活費の内訳④:光熱費・通信費

新婚夫婦の平均的な光熱費と通信費の合計は2.2万円です。調査結果では、光熱費と通信費の合計として、月に2〜2.5万円未満を使っている世帯が23.8%でもっとも多いです

光熱費は季節により変動しやすいため、月々の費用より年間を通じた費用の合計に着目するのをおすすめします。一方、近年、通信費の費用負担が大きくなる傾向があり、主な原因はスマホの通信費です。

光熱費・通信費が平均以上ならば、スマホの契約先を格安スマホ会社に切り替えて、生活の質を変えずに出費を抑える工夫を行いましょう。

生活費の内訳⑤:被服・理容費

新婚夫婦の平均的な被服・理容費は1.6万円です。調査結果では、被服・理容費として、月に1〜2万円未満を使っている世帯が41.3%でもっとも多いです

他の金額帯と比較しても比率が突出しており、大多数の世帯が月1〜2万円未満で収まっているといえます。独身時代にオシャレにお金を使っていて、他の人より出費が多かった人は、新婚生活をきっかけにお金の使い方を見直しましょう。

生活費の内訳⑥:交際費・趣味・レジャー費

新婚夫婦の平均的な交際費および趣味・レジャー費は2.6万円です。調査結果では、交際費および趣味・レジャー費として、月に1〜2万円未満を使っている世帯が28.9%でもっとも多いです

交際費および趣味・レジャー費は、他の費用項目と比べると、自分の意志で出費を制御しやすい特徴があります。平均金額よりも出費額が超過している場合には、無駄な出費を抑えるようにしましょう。

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関連記事:新婚夫婦の生活費はいくらかかる?家計の管理方法やコツも解説します

新婚生活で家計を管理する2つの方法

新婚生活で家計を管理する方法には、2つのパターンが挙げられます。

家計を管理する方法:

  1. 別々で管理するパターン
  2. 夫婦で一元管理するパターン

どちらのパターンにもメリットとデメリットがあり、どちらを採用するかは夫婦で話し合いをして決めておくことが重要です。話し合いをためらって中途半端にしておく、もしくは何も決めずにおくと、ムダが生じる家計になりやすいです。

将来を見越した円満な家庭生活を実現したい場合、新婚生活を始める前から、新婚生活での家計の管理方法を相談しておきましょう。

家計管理法①:別々で管理するパターン

別々に管理するパターンは、夫婦が事前に決めた金額を生活費として出し合う方法であり、共働き夫婦ならではの家計管理方法です。メリットは、生活費を差し引いた残額を夫婦それぞれが自由に使い道を決められる点です。

一方で、生活費以外の家族用のお金を出し合わず、各々がお金を使うと、将来に向けたお金が貯まりにくいデメリットもあります。そのため、別々に管理するパターンを採用するならば、将来に向けたお金を出し合うルールを決めることが重要です。

家計管理法②:夫婦で一元管理するパターン

夫婦で一元管理するパターンは、世帯のお財布を1つにまとめて、すべて管理するケースです。メリットは、世帯の収支状況が把握しやすくなる点です。

一方、夫婦でお金の使い方に違いがあると、夫婦喧嘩の火種になりやすいデメリットもあります。どんなに仲の良い夫婦であっても、お金の使い方や考え方が全く同じとは限りません。

夫婦で一元管理するパターンを採用する場合には、事前に出費のルールを夫婦で決めておき、喧嘩防止をするのがポイントです。

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関連記事:家計管理はクレジットカードの活用がおすすめ!生活費の支払いにおすすめのカード12選

新婚夫婦の家計を節約する6つのコツ

新婚夫婦におすすめの節約のコツは全部で6つあります。

節約するコツ:

  1. 夫婦で将来必要になる資金を把握する
  2. 家計簿をつける
  3. 固定費を抑える
  4. 自炊する
  5. ポイントを活用する
  6. 定期的に家計の見直しを行う

新婚時代に節約志向の家計にできると、将来お金が必要になる局面でも慌てずに済みます。今は節約の必要性を感じなくても、将来必要になる可能性があるため、無理のない範囲で少しずつ節約を進めましょう。

節約するコツ①:夫婦で将来必要になる資金を把握する

ライフプランを明確にして、実現にどの程度のお金が必要になるのかを具体的に洗い出してみるのがおすすめです。具体的な金額を整理できると、夫婦で同じ目標や危機感を持てるようになり、ゴールから逆算した節約方法を議論できます。

ライフプランを具体的に想定して、目標の資金額と資金確保までの期間を設定すると、自ずと節約額が明確になるでしょう。

節約するコツ②:家計簿をつける

節約をしやすくするには、家計簿をつけるのがポイントです。家計簿をつけると、費用項目ごとに発生している費用が明確になり、出費の傾向や無駄な出費がわかりやすくなります。

もし、食費が平均値を超えている場合、家計簿をつけていると内訳から出費が増えている原因を把握でき、対策を打ちやすくなります。たとえば、外食費用が多いならば外食回数を減らしたり、自炊用の食材費が増えていれば、あまり物の消費を優先したりすることが大切です。

成果が目に見えると、継続しやすく、結果的に節約に対するモチベーションが上がります。出費を可視化する家計簿は、節約活動に必要不可欠です。

関連記事:家計簿初心者・苦手な方必見!使いやすいおすすめ家計簿アプリランキングTOP5

節約するコツ③:固定費を抑える

固定費は一度見直すだけでその後も低い金額で継続するため、見直しの効果が高いです

独身時代に知人の紹介で何となく加入した保険契約があれば、解約するだけで月に数千円、年間で数万円も節約できます。スマホの利用費用を格安スマホ会社の契約に切り替えられれば、使い勝手を大きく落とさずに年間数万円の削減が可能です。

固定費に該当する保険費や光熱費・通信費が平均以上にかかっているならば、固定費を見直しましょう。

関連記事:固定費を削減する7つの方法!節約する際の3つの注意点を解説

節約するコツ④:自炊をする

食費の節約には、外食に比べて、安価に済ませられる自炊が効果的です。しかし、共働き夫婦の場合、仕事がある日に毎日自炊するのが難しい場合もあります。

おすすめなのは、仕事が休みの日に複数日分の食事の作り置きです。作り置きは忙しい日の自炊時間を省くだけではなく、毎日自炊するよりも料理時間を効率化でき、光熱費も抑えやすくなります。

現在、美味しく簡単に調理できる冷凍食品も多いため、毎日イチから自炊をしようと思い込まず、可能な範囲から取り組みましょう。

節約するコツ⑤:ポイントを活用する

支払った金額に一定の割合で還元されるポイントを支払いに活用して、支払金額を減らすのは有効な節約方法の1つです。今やクレジットカードの支払いや店舗での買い物で、ポイント付与が日常的になっており、支払時に活用すれば実質的な出費を抑えられます。

ただし、ポイント獲得を目当てに不要のものや割高な買い物をしてしまうのは、本末転倒です。無駄な買い物や出費を抑制し、ポイント獲得できる方法で支払いを行い、ポイント支払いで出費を抑えるのがポイント活用では重要です。

節約するコツ⑥:定期的に家計の見直しを行う

定期的に家計を見直し、無理・無駄のない家計を保つのが節約を長続きさせるために重要です。家計方針を一度決めても、生活状況が変わると、理想的な家計のあり方も変わります。

もし、予算よりも無理なく出費を抑えられている場合、その項目の予算は下げても問題ありません。一方で、色々節約をしても予算に収まらない場合には、抜本的な見直しが必要になる場合があります。

時間の経過とともに収支状況や生活環境が変化した場合、その都度家計を見直して、適切な金額で無理のない範囲で行いましょう。

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まとめ:新婚生活では2人で家計について話し合うのが大切

本記事では、新婚生活における平均的な家計状況とともに、家計管理の方法や節約のコツについて解説しました。

新婚世帯の月平均の出費は22万円で、その内、固定費である住居費・保険料・光熱費は全体の56%程度に抑えると平均的です。家計管理方法は2パターンあり、どちらの方法も夫婦で管理方法を話し合いで決めることが大切です。

節約できるようにするには出費を可視化し、固定費や大きな出費項目を見直しながら、定期的に家計改善を図るようにしましょう。

新婚生活の初めは、一人暮らしや実家暮らしの感覚が抜けきらず、知らないうちに思わぬ出費で家計が苦しくなる場合もあります。新婚生活を始める前でも、夫婦間で家計のやりくり方法について意見交換をし、スムーズに新婚生活を始めるようにしましょう

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著者

柴田 剛秀

柴田 剛秀(シバタタカヒデ)

大手来店型保険ショップに8年間勤務。
1000組以上の保険相談・資産運用・ライフプランニング
をしてきました。
これまでの経験を活かし、特定の商品にこだわることな
く真のライフパートナーとして、お客様にとって大切な
現在・未来の安心をご提供致します。
妻(同い年)・長男(10歳)・長女(5歳)の4人家族
【経歴・資格】AFP・宅地建物取引士
【得意分野】資産形成、資産運用、生命保険、不動産投資
【趣味】漫画、テニス

監修者

FPナオミ

FPナオミ(エフピーナオミ)

・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・AFP認定者
30代2児の母
自分たち家族の将来を考えた時にお金の不安に襲われ、働きながらFPの勉強をして資格を取得しました。FPの勉強をする中で生きた知識を身につけ、実生活に活かして家計の見直しや予算管理ができました。すると毎月きちんと貯蓄ができるようになり、将来のお金の不安が減ることで、充実した生活を送れるようになっています。