「貯金500万円は多い?少ない?」
「貯金500万円貯めるには何年かかる?」
「貯金したいけどうまく貯まらない…」
とお悩みではありませんか?
貯金500万円が世間的にどのくらいのレベルなのかわからないで悩む人は少なくありません。本記事では、貯金500万円は多いのか、少ないのかを知るために、年代・年収・世帯構成別に貯金額を比較します。
貯金500万円を貯めるのに必要な年数や達成するための5つの成功のコツ、おすすめの資産運用方法も詳しく解説。この記事を読めば、貯金500万円の世間での位置付けがわかり、貯金500万円貯めるための行動に移せるようになるでしょう。
CONTENTS
貯金500万円は多い?少ない? 年代・年収・世帯構成別に比較
貯金500万円は、多いのか少ないのかを下記の3つの観点から比較します。
比較項目:
- 年代別
- 年収別
- 世帯構成別
貯金500万円と聞くと、多いと感じる方も少ないと感じる方もいるでしょう。感覚的なものではなく、実際の位置付けを年代・年収・世帯構成別に見ていきます。
年代別にみる貯金500万円の割合とは
年代別にみる貯金500万円の割合は、下記のとおりです。
年齢 | 非保有 | 500万円未満 | 500~700万円未満 | 700万円以上 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|---|---|---|---|
20歳代 | 40.6% | 47.3% | 4.6% | 5.5% | 185万円 | 20万円 |
30歳代 | 26.7% | 40.6% | 8.6% | 21.5% | 515万円 | 150万円 |
40歳代 | 28.4% | 33.8% | 6.7% | 27.4% | 785万円 | 200万円 |
50歳代 | 28.4% | 27.2% | 4.5% | 35.7% | 1,199万円 | 260万円 |
60歳代 | 23.1% | 22.3% | 5.5% | 46.1% | 1,689万円 | 552万円 |
70歳代 | 21.8% | 19.6% | 7.9% | 48.5% | 1,755万円 | 650万円 |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」
単身世帯・2人以上の世帯ともに、20代・30代・40代・50代において貯金500万円未満の世帯が半分以上を占めています。500~700万円未満貯金している世帯の割合は、700万円以上貯金している世帯の割合よりも少ないです。中央値が貯金500万円を超えるのが60歳代以上ということから、貯金500万円は決して少なくないことがわかります。
年収別にみる貯金500万円の割合とは
年収別にみる貯金500万円の割合は、下記のとおりです。
年収 | 非保有 | 500万円未満 | 500~700万円未満 | 700万円以上 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|---|---|---|---|
収入なし | 62.6% | 17.8% | 2.4% | 7.9% | 260万円 | 0円 |
300万円未満 | 37.5% | 33.4% | 5.4% | 20.9% | 650万円 | 50万円 |
300~500万円未満 | 23.6% | 33.4% | 7.4% | 33.4% | 974万円 | 300万円 |
500~750万円未満 | 17.6% | 30.6% | 7.7% | 41.4% | 1,319万円 | 500万円 |
750~1,000万円未満 | 13.0% | 19.2% | 8.0% | 56.3% | 1,873万円 | 967万円 |
1,000~1,200万円未満 | 12.5% | 18.9% | 3.8% | 62.8% | 2,687万円 | 1,063万円 |
1,200万円以上 | 14.0% | 12.6% | 4.1% | 66.1% | 3,595万円 | 1,800万円 |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」
単身世帯・2人以上世帯ともに、年収500万円未満の場合は、貯金額500万円未満の割合が半分以上を占めています。また、年収が上がるにつれて、貯金額も基本的には上がる傾向にあります。
国税庁のデータによると、令和4年度の平均給与は458万円でした。(参照元:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」)それを踏まえると、貯金500万円は平均的な貯金額よりもやや多いと言えるでしょう。
世帯構成別にみる貯金500万円の割合とは
世帯構成別にみる割合は、下記のとおりです。
世帯構成 | 非保有 | 500万円未満 | 500~700万円未満 | 700万円以上 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|---|---|---|---|
単身世帯 | 34.5% | 32.5% | 5.4% | 25.3% | 871万円 | 100万円 |
2人以上世帯 | 23.1% | 28.1% | 6.9% | 38.6% | 1,291万円 | 400万円 |
参照元:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
単身世帯の場合は貯金額500万円未満の割合が約65%、2人以上世帯の場合は貯金額500万円未満の割合が約51%です。貯金額500万円について、単身世帯の場合は貯金額が多い方、2人世帯の場合は平均的な貯金額やや多めであるとわかります。
関連記事:貯金1000万円を貯めている人の割合は?貯金を成功させる7つの秘訣とNG行動5選
貯金500万円を貯めるには何年必要なの?
貯金500万円を貯めるために必要な年数は、下記のとおりです。毎月、そして年2回のボーナス時に同じ金額を貯金すると考えて算出しています。
月・ボーナスごとの貯金額 | 500万円貯まるのに必要な期間 |
---|---|
1万円 | 35.7年 |
2万円 | 17.9年 |
3万円 | 11.9年 |
4万円 | 8.9年 |
5万円 | 7.1年 |
6万円 | 6.0年 |
7万円 | 5.1年 |
8万円 | 4.5年 |
9万円 | 4.0年 |
10万円 | 3.6年 |
1万円ずつ貯める場合は、約36年かかる計算です。2万円ずつ貯めると約18年、3万円ずつ貯めると約12年、4万円ずつ貯めると約9年と続きます。10万円ずつ貯める場合は、わずか3年半ほどで貯金額500万円を達成できます。
関連記事:ラテマネーを節約すれば年間で20万円貯金できる!5つの節約方法も紹介
貯金500万円を達成するための5つの成功のコツ
貯金500万円が平均的な貯蓄額よりもやや多めであることがわかりました。それでは、貯金500万円を達成するためにはどうすればよいのでしょうか。500万円貯金するためのコツは、下記の5つです。
貯金500万円を達成するコツ:
- 何のために500万円の貯金をするか明確にする
- 家計簿をつけて収支を把握する
- まずは固定費から見直しをする
- 生活費の口座と貯金の口座を別にする
- 自動的に先取り貯金ができる仕組みを利用する
それぞれのコツについて、順番に解説します。
①何のために500万円の貯金をするか明確にする
まず、お金を貯める目的を明確にしましょう。ただ「なんとなく500万円貯めたい」と思っていても、途中で挫折してしまう可能性があるからです。たとえば、マイホーム購入の頭金として3年後までに貯める、子どもの教育費用として7年後までに貯めるなど。
具体的な目的があれば、「貯金のために本当に必要なもの以外は買うのはやめよう」と思えます。貯金500万円を達成するには、目的を明確にしてその目的に向かってコツコツと貯金をすることが重要です。
②家計簿をつけて収支を把握する
家計簿をつけて、お金の流れを把握するのも大切です。お金の流れを数値で客観的に見ることで、自分が思っていたよりもお金を使いすぎていることに気づくきっかけを得られるからです。また、「収入を増やす必要がある」「何に使ったのかわからない出費が多い」などの問題発見につながることもあります。
家計簿をつける場合は、スマートフォンの家計簿アプリを使うのがおすすめです。家計簿アプリには、レシートの写真を撮るだけで入力できるものや、銀行口座やクレジットカードの履歴が自動で記録されるものも。以下の記事を参考にして、あなたに合う家計簿アプリを探してみてみましょう。
関連記事:家計簿初心者・苦手な方必見!使いやすいおすすめ家計簿アプリランキングTOP5
③まずは固定費から見直しをする
固定費を削減するのも重要です。なぜなら、固定費の無駄を改善すると、効果が何ヶ月も続くため大きな額を削減できるからです。
固定費を削減する方法には、家賃の安い家に引っ越す、通信会社を安いところに変える、保険のプランを見直すなどがあります。使っていないサブスクリプションを解約する、子どもの塾をオンラインに切り替えるなどの方法も効果的です。
固定費を削減する際は、削減する金額目標を設定したうえで行うことも重要です。生活の質を落とし過ぎてストレスをためないことにも注意しましょう。
関連記事:固定費を削減する7つの方法!節約する際の3つの注意点を解説
④生活費の口座と貯金の口座を別にする
生活費の口座と貯金の口座を別にするのも、お金を貯めていく際のコツのひとつです。生活費と貯金用で分けると、毎月どれくらい貯金できているのかがわかるのでモチベーションが上がります。お金を目的別に管理すると、使ってしまうのを防げたり銀行のトラブルや破綻のリスクを分散できたりとメリットもあります。
また、貯金の口座を選ぶ際は、できるだけ金利の高い銀行口座を選びましょう。金利が高いほど、効率的にお金を増やせます。貯金の口座は金利の高いネット銀行の口座がおすすめです。
関連記事:銀行口座はいくつ持つのが適正?世間の平均や3つの使い分けのポイント、口座のおすすめの選び方を解説!
⑤自動的に先取り貯金ができる仕組みを利用する
自動的に先取り貯金ができる仕組みを利用するのも、貯金500万円を貯める際のコツです。自動的に先取り貯金ができる仕組みを使えば、お金が余らなくて貯金ができない事態を防げるからです。貯金額を差し引いた金額でやりくりをする能力も身に付きます。
自動的に先取り貯金ができる仕組みには、財形貯蓄や貯蓄型保険・積み立て型定期預金などがあります。あなたに合った仕組みを探してみてください。貯金が苦手な場合は、自動的に先取り貯金ができる仕組みを活用しましょう。
貯金500万円貯まったらおすすめする3つの資産運用方法
貯金500万円を達成したら、次は資産運用に挑戦してみましょう。資産運用をすれば、貯金を効率的に増やせる可能性が高まります。貯金が500万円貯まった後におすすめの資産運用方法は、下記の3つです。
おすすめの資産運用方法:
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- NISA
- 投資信託
順に解説します。
おすすめの資産運用①:iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、自分の老後の生活を支えるための私的年金制度です。毎月一定の金額を積み立てて、その資金を金融商品に投資します。運用した資産は、60歳を過ぎてから引き出せます。
iDeCoの魅力は、3つの段階で税金の優遇措置が受けられることです。まず、積み立てた金額は全額所得控除の対象となります。次に、投資の利益は非課税。最後に、受け取る際には、公的年金等の控除や退職所得控除が適用されます。
おすすめの資産運用②:NISA
NISAは、投資信託や株式での資産形成を支援するための制度です。年間360万円までの積立が可能で、その範囲内での利益は非課税なのが特徴。生涯にわたって積立ができ、長期・積立・分散投資に向いています。
おすすめの資産運用③:投資信託
投資信託は、株式や債券・不動産などへの投資を専門家にしてもらえる金融商品です。運用の結果得られた利益は、投資家に分配されます。さまざまな商品に少額分散投資ができるため、リスクが軽減できるメリットがあります。
また、運用状況は定期的に報告され、投資家はその状況を確認可能。投資信託は投資初心者でも利用しやすく、少額から始められるのが特徴です。
まとめ:目的を明確にして貯金500万円を達成しよう
20代~50代において貯金500万円未満の世帯が半分以上を占めており、貯金500万円は世間的に多い方だとわかりました。500万円を貯めるには、目的を明確にすることや家計簿をつけて収支を把握することが重要です。また、先取り貯金を活用して、自動的に貯金できる仕組みを作りましょう。
貯金がある程度貯まったら、効率よくお金を増やす資産運用もおすすめです。お金を貯める目的を明確にして、貯金500万円を達成しましょう。