「家計簿をつけなくてもできる家計管理法を知りたい」
「見直すべき固定費を知りたい」
上記のような悩みを抱えていませんか?
本記事では、家計簿をつけない4つの家計管理ややるべき2つの家計管理、見直すべき7つの固定費について詳しく解説します。本記事を読めば、家計簿をつけなくてもできる管理法がわかり、今日から家計管理をきちんとできるようになるでしょう。
CONTENTS
家計簿をつけない4つの家計管理
家計簿をつけない家計管理方法は以下の4つです。
家計簿をつけない家計管理:
- 銀行から下ろす回数を決める
- 先取り貯金をする
- クレジットカードや電子決済を活用する
- 費用ごとに予算をわける
家計簿をつけない家計管理方法では、お金の流れを判断できるような仕組み作りが大切です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
家計管理①:銀行から下ろす回数を決める
家計を管理して貯金を増やしたい場合、銀行からお金を引き出す回数を制限するのがおすすめです。
なぜなら、手元の現金だけで家計をまかなうことになり、自然に支出を少なくできるからです。ATM出金手数料が発生する銀行を選べば、「手数料がかかるからお金を出金するのを辞めよう」と自制にもつながります。
たとえば、三菱UFJ銀行のコンビニATM手数料は平日8:45〜18:00までが220円です。一方、ゆうちょ銀行は24時間ほぼ毎日、手数料無料でATMからお金を引き出せます。
三菱UFJ銀行のATMから月3回出金すると、年間7,920円の手数料差が生じる計算です。手数料のかかる銀行を選ぶことで、支出を制限して貯金を増やすことにつながるでしょう。
家計管理②:先取り貯金をする
家計を管理して貯金を増やす目的なら、社内預金や財形貯蓄を利用して、強制的に貯金する「先取り貯金」がおすすめです。先取り貯金とは、手元に入ったお金を使う前に、自動的に貯金に回す仕組みのことを指します。
先取り貯金を実施すれば、家計簿をつける手間なく、効果的に貯金ができるのがメリットです。「給料を貯金に回せない」「無駄遣いが癖になっている」という場合でも、先取り貯金なら自動的に貯金できます。
家計簿をつけるのが面倒な場合も、先取り貯金であれば手を煩わせずに貯金を行えます。なお、先取り貯金の方法は、社内預金や財形貯蓄以外にも多数あり、自分に合った先取り貯金の方法を探してみましょう。
家計管理③:クレジットカードや電子決済を活用する
クレジットカードや電子決済を利用することで、スマホアプリや会員サイトから残高や利用明細をかんたんに確認できます。
「いつ・どこで・いくら使ったのか」履歴が残るので、家計簿をつける手間を省けます。決済サービスを家計簿アプリと連携させて、自動的に家計簿を作成することも可能です。
手作業での入力が不要なため、効率的な家計管理を行えるでしょう。また、クレジットカードや電子決済によっては、利用金額に応じてポイントを受け取ることも可能です。
現金支払いをメインに行い、家計簿をつけていない場合、お金の流れをレシートや記憶でしか把握できません。クレジットカードや電子決済を利用することで、支出の記録を残せて、家計の管理もスムーズになります。
家計管理④:費用ごとに予算をわける
給料が入ったら、費目ごとに予算を設定して、現金をそれぞれの財布や封筒にわけておきましょう。
費目は、食費・日用品費・電気代・娯楽費などと自分の使い勝手のいいように設定することが大切です。財布や封筒も好みに応じて準備すれば問題ありません。アナログな手法ですが、家計簿をつけずに計画的にお金を管理する際に効果的です。
費目ごとに使えるお金を明確にでき、費目ごとに予算がどれくらい残っているかを月の途中でかんたんに把握できます。家計簿なしでお金を貯めたり、節約したりしたい場合は、積極的に実践してみてください。
関連記事:家計簿が続かない理由とは?継続するための4つのコツを紹介
家計簿をつけられない人がやるべき2つの家計管理
家計簿をつけられない人がやるべき家計管理法は以下の2つです。
やるべきこと:
- 固定費のみを書き出す
- 生活費の予算を設定する
家計簿をつけられない人は、自分がどれだけ使っているのかを把握することで、自然に生活費の予算を設定できるようになります。
それぞれ解説します。
やるべきこと①:固定費のみを書き出す
毎月発生する固定費を1カ月の支出としてまとめて把握することで、予算を設定しやすくなります。
毎月発生する固定費の例は、家賃・光熱費・通信費・保険代・養育費・習い事代・ローン返済代・サブスクリプションなどです。家賃には、家の維持費も含まれます。
光熱費には、電気代やガス代、水道代なども含めましょう。スマホの通信費や、Wi-Fiの利用料などは通信費としてまとめて計算します。例であげた以外にも固定費が発生する場合は、書き足してみてください。
やるべきこと②:生活費の予算を設定する
毎月の給料から、前述で書き出した固定費を引いた残りが生活費の予算です。
計算式は、『収入-固定費=生活費』と表すことが可能です。生活費の予算内でお金を賄えば、赤字に陥る心配なく生活できます。
なお、家計管理を始める理由によっては、残りの金額からさらに貯金を引いた金額を確保することも考えられます。自分の目標に基づいて、予算を設定していきましょう。
関連記事:家計簿初心者・苦手な方必見!使いやすいおすすめ家計簿アプリランキングTOP5
家計簿をつけるうえで見直すべき7つの固定費
家計簿をつけるうえでは、以下7つの固定費を見直しましょう。
見直すべき固定費:
- 家賃
- 通信費
- 水道光熱費
- 保険料
- 車の維持費
- 教育費
- サブスクリプションサービス
固定費は一度減らすことで、長期的に支出を抑えられるため早めに対応することが大切です。
それぞれ解説します。
固定費①:家賃
家賃の目安を給料の3分の1までにすると、生活が安定して無理のないやりくりが可能です。
家賃が高い場合は、ほかの家に引っ越すことを検討する必要があります。同じ条件の物件でも、エリアや沿線の違いで価格が大きく変動します。
引っ越しをする初期費用を考慮しても、家賃の安い家に変えた方が長期的な節約につながるでしょう。引っ越し時は、管理会社や大家さんに積極的に賃下げ交渉をすることも1つの手段です。
「長期滞在」「老朽化」「環境変化」など有利な条件を提示すれば、交渉が成功する可能性が高まります。引っ越しは手間がかかりますが、将来の経済的な安定を考えて検討してみましょう。
固定費②:通信費
通信費の削減の第一歩は、スマホの料金プランとインターネット回線使用料の見直しです。
格安スマホの登場やキャリアの値下げブームで毎月の平均利用料は減少しています。自分の利用状態に見合っていない大容量プランに加入していないかも見直すべきポイントです。
20ギガ以上のプランに契約しているユーザーのうち、実際に20ギガを使っているのは少数派だといわれています。自分の利用状態に合ったプランに入っているか見直すことで、月々の支出を抑えられる可能性があります。
毎月のデータ通信量は、通信会社の会員向けサイトのマイページから確認することが可能です。また、留守電転送やキャッチホンなどの必要のないオプションサービスに入っていないかも見直してみましょう。
固定費③:水道光熱費
電気・ガス・水道の節約は、支出を減らしたいときに手っ取り早い方法です。
水道代は自治体による管轄なので、使用量を減らすしかありません。お風呂のお湯を洗濯に再利用すると年間ベースで数千円の節約ができます。また、節水シャワーヘッドや節水タイプのケレップを利用することで、無理なく節水可能です。
電気代に関しては待機電力を減らしたり、冷房の温度を調整したり、電力会社の契約プランの見直しが重要です。電力が自由化して以来、シンプルでお得な料金プランが登場しています。
通信会社が提供する電気と通信回線のセットプランも検討するといいでしょう。また、省エネ家電への切り替えも効果的です。
エアコンや照明器具、冷蔵庫など、新しい製品への買い替えで年間の電気代を大幅に削減できる可能性があります。
固定費④:保険料
保険は生活で2番目に大きな買い物とされ、ライフステージに応じた見直しが重要です。
たとえば、20代では死亡保険や医療保険が適していますが、結婚・出産を経て30代になるとほかの保険も視野に入ってきます。保険商品は進化しており、見直さないと掛け金が不利になることもあります。
チェックすべき項目は、保険の種類・保障内容と金額・保障の期間・保険料などです。また、民間保険と社会保険が重複している場合も、見直しを検討しましょう。
保険を見直す際は、保障の空白期間ができてしまわないように注意しなければいけません。新しい保険の審査が通らないうちに保険を解約してしまうと、事故や病気に遭った際に保障を受けられないリスクが生じます。
固定費⑤:車の維持費
車の所有には税金・保険・車検・免許更新料などの経費がかかります。
車を手放せないならば、車の維持費をなるべく下げて節約するのが大切です。たとえば、車を選ぶ際には、軽自動車を検討すると良いです。
軽自動車は自動車税や重量税、車検費用が普通自動車よりも低い傾向があります。ETC利用料や燃費も軽自動車の方がお得です。
また、車をあまり使わない場合は、安い駐車場に変更することで月々の負担を減らせます。ほかにも、車の利用頻度が低い場合はカーシェアリングを利用すると、駐車場代や燃料費がかかりません。
車検に関しては、正規ディーラーやガソリンスタンドなどの選択肢があり、ネットで比較しながら利用しましょう。
固定費⑥:教育費
ITを活用すれば、比較的安価で質の高い学習環境を得られます。スマホアプリやサブスクリプションサービスを活用すれば、塾に通わなくても充実した学習が可能です。
たとえば、英語の学習に関しては、オンラインでのマンツーマンレッスンを手軽に受けられます。英会話教室に通う手間や費用を削減しつつ、自宅で柔軟に学習できます。
ITの活用により、教育費を大幅に減らせる時代です。子どもと話し合いながら、どのような学習環境を選択するか検討するといいでしょう。
固定費⑦:サブスクリプションサービス
サブスクリプションサービスは、必要性が低いものを放置してしまいがちです。
まずは、サブスクリプションサービスの引き落とし履歴を確認して、自分の利用状況を確認しましょう。長く使っていないサブスクリプションサービスがないかを調べます。
利用頻度が低く、メリットを感じていないサービスは解約の候補です。各サービスの利用頻度を踏まえつつ、本当に必要かどうかを考えてみましょう。
頻繁に利用しているものや特定のメリットがあるものは、継続の判断をしてもいいです。定期的にサブスクリプションサービスを確認して、必要のないサービスを解約し、家計の節約につなげることが大切です。
関連記事:固定費を削減する7つの方法!節約する際の3つの注意点を解説
まとめ:家計簿をつけない家計管理方法を把握して節約しましょう
本記事では、家計簿をつけない4つの家計管理ややるべき2つの家計管理、見直すべき7つの固定費について詳しく解説しました。
家計簿をつけない管理法には、銀行から下ろす回数を決めたり、クレジットカードや電子決済を活用したりする方法などがあります。そのほかに、先取り貯金をしたり、費用ごとに予算をわけたりするのもおすすめの方法です。
また、家計簿をつけられない人は、固定費のみを書き出して、生活費の予算を設定するようにしましょう。固定費を把握して生活費の予算を設定することで、無理なく節約したり貯金したりできるようになります。本記事を参考に、家計簿をつけない家計管理方法をマスターして、節約を実現しましょう。